学科トピックス
~のこさずたべよう!~食物学科4年生が広戸小で“食品ロス削減”の出前授業
2020年12月02日 食物学科
11 月 27 日(金曜)、食物学科の徳広千惠研究室に所属する 4 年生 6名が、広戸小学校(津山市市場)で「のこさずたべよう!」をテーマに“食品ロス削減”に向けての出前授業を行いました。
この取り組みは、「令和2年度 地域を学んでのこさずたべよう事業(県事業)」の一環で、地域の農産物などの調査、子どもとの田植え体験、アンケートなどを通じ、小学生のどんな意識や行動が食べ物を大切にする心を育むかについて、1 年掛けて実施してきた研究の集大成として行われました。
6 名の学生は 1~6 年生の教室に分かれ、日本では毎日 1 人当たり茶わん 1 杯分の食べ物が捨てられていること、消費期限と賞味期限の違い、芯の部分を含むキャベツ丸ごと 1 個を使って作れるおかずの種類などの話をし、オリジナルの食育教材を活用して授業を行いました。
1~3年の教室では紙芝居の教材で、食べ物を無駄なく食べる方法を考えました。
動物たちが登場し、バーベキューや誕生日パーティーなどで食材が余らないよう、「人数を事前に確認する」「食材を各自で持って帰る」などの工夫を紹介しました。
4 年・6年の教室では、すごろくの教材で、「魚を上手に食べれたよ」で 1 マス進む、「好き嫌いしないで残さずに食べたよ」で 3 マス進むなど、食品ロスをしない行動や、「賞味期限が切れていたから捨てちゃったよ」で 1 回休み、「おやつを食べ過ぎて晩ご飯を食べ残して捨てちゃったよ」で 1 マス戻るなど、食品を無駄にする行動などを説明しました。
5年生の教室では、かるたの教材で、「食べ物を捨ててしまう理由は何があるか」「生産者は食材をどのような気持ちで作っているか」「地域の食材はどのようなものがあるか」などを伝えました。
学生たちはこの日のために準備した教材を使い、堂々とした態度で丁寧にわかりやすく授業を行い、どの教室も生徒たちの一喜一憂する姿が見られました。
最後に学生たちが作成した教材を広戸小学校へ寄贈し、1年間関わった生徒たちとの別れを惜しみながら広戸小学校をあとにしました。
- 【学生のコメント】
児童を対象とした出前授業は初めてでしたが、紙芝居を教材として使うことで、食品ロス削減について小学生にも分かりやすく伝えることができたと思います。この1年間、広戸小学校で体験活動に参加するなかで、自分自身にとっても食品ロス削減についての理解が深まる貴重な経験となりました。
上野愛実さん(高知県高知西高校出身)
小学生が授業に積極的に参加してくれてとても嬉しかったです。小学生に「食品ロス削減」というテーマは難しい内容だと思いましたが、すごろくなどの教材を使用することで、分かりやすい指導を行うことができたと感じました。この体験をきっかけに、これからも食品ロス削減につながるような活動を積極的に行ってほしいと感じました。
鉄野奈々さん(高知県岡豊高校出身)
一年間かけて行った取り組みが出前授業という形になり非常に嬉しいです。今後も児童には食品ロスに関心を持っていて欲しいと思います。また、広戸小学校での給食の残食量も前年度に比べて減っていると聞き、私たちの取り組みが役に立ち良かったと思います。
妹尾優一郎さん(岡山県岡山東商業高校出身)
【今年度の地域を学んでのこさずたべよう事業に関する活動】