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Undergraduate & Graduate School

食の分野について

長い歴史と実績のある「食」「栄養」領域の養成校として多くの人材を養成してきました。

「食」「栄養」は、今とても注目されています。それは、食や栄養が病気予防のためにも、病気治療においても、また元気な生活を送る上でも重要であるとの認識が高まっているからです。
近年、メタボリックシンドロームなる言葉がよく聞かれるようになり、あらためて生活習慣による健康面の問題が大きく取りざたされています。健康の基本は毎日の食事であり、「食」を通して人々の健康を支え育むことは、なによりも重要な仕事のひとつです。
また、アレルギーや生活習慣病の若年化など、子どもの食生活にもさまざまな問題が見られます。子どもたちが生涯にわたって健康な生活を送れるように、食に関する指導が小学校・中学校の教育においても位置づけられるようになりました。さらには、栄養管理業務が病院や福祉施設における医療報酬や介護報酬の対象となりました。今後、私たちの生活の中で食の管理は益々重要性が高まるものと思われます。

写真:男性教員と生徒たちが実習(講義)を受けている様子。

管理栄養士と栄養士のそれぞれの役割

日本は長寿国家となり、平均寿命は男性で81歳、女性で87歳ほどとなっています。それに対して健康寿命は男性で73歳、女性で75歳ほどであり、平均寿命と比較すると男性で8年以上、女性で12年もの乖離があることがわかります。この期間は健康ではない期間、すなわち何かしらの介助がないと生きていけない期間となります。また、この期間には医療費や介護費といった多額の社会保障費がつぎ込まれるため、高齢者だけではなく日本国民全体の問題となっています。管理栄養士と栄養士は食事を介してその健康寿命を延ばすことで、人々が健康で豊かに生活できるようにするだけでなく、社会問題を解決する糸口にもなっています。

健康寿命と平均寿命のグラフ

管理栄養士 不健康になった人に対し、栄養管理・栄養指導をすることで健康な状態に戻します。→ 健康寿命の延長
栄養士 バランスのとれた食事を考え(献立作成)、提供する(調理)ことで人々の健康な状態を維持したり、向上させたりします。→ 健康寿命の延長