食の分野
大学
食物学科
[管理栄養士養成課程]
冬野菜を使った美と健康ランチ~ビタミンCを摂ろう~
2018年12月23日 食物学科
食物学科2年生 後期開講科目「給食経営管理論実習」
いよいよ最終回の第6回目となりました。栄養マネジメント班(管理栄養士・栄養士の役割)責任者のレポートで授業の様子を紹介します。
【学生レポート】2-C班責任者:米田朱里さん(食物学科2年/鳥取県鳥取西高出身)
冬野菜のキッシュ
彩りサラダ
ゴロゴロ野菜のポトフ
苺のブラマンジェ
ポイント美作大学食物学科2年生を対象に実施した食物摂取頻度調査(FFQ:Food Frequency Questionnaire)の結果、8割以上の学生が『ビタミンC不足』であることが分かりました。ビタミンCが不足すると、風邪をひきやすく、肌荒れにもなってしまいます。
一人暮らしの大学生の食生活では、野菜の摂取量が少なくビタミンC不足を招いていることから、美しく、健康に過ごしてほしいと考え、ビタミンCを多く含む冬野菜をたっぷり使った献立を作成しました。
工夫点日々の食事で、野菜は摂りにくく苦手な人も多いことから、みんなの好きな洋食献立にして、冬野菜を多く取り入れた点
見た目で野菜を食べる気になってもらえるように、カラフルな彩りとかわいい盛り付けになるようにした点
洋食献立なので、パンとライスを選択できるようにして、さらに主菜を卵料理のキッシュにした点
キッシュは、チーズの風味を残るように、焼く工程で2回に分けて入れた点
経験して
感じたことこの献立は、ビタミンCを摂ることがテーマであるため、多くの野菜を使用しています。野菜は洗浄・切断に時間がかかり、調理担当者は大変な作業が多かったのですが、メンバーの協力のおかげで無事に提供することができました。
この実習を通して、利用者の実態に応じた献立を作成することの難しさ、大量調理の仕組みや衛生管理に配慮した作業の大変さや過酷さ、管理栄養士・栄養士・調理員が信頼関係を築くことの重要さなど、多くの事を学びました。
来年度の特定給食施設での臨地実習では、実際の現場にでるため、今回の実習を糧に頑張りたいと思います。
ポイント※ビタミンCの働きと冬野菜にビタミンCが多く含まれていることを伝えたかったです。
食物学科だけでなく他の学科の学生も食べに来てくれているので、他学科の学生でも、初めて聞いて理解できるように専門的な用語などはできるだけ使わず、具体的な図や表を作成して、分かりやすく説明しました。
特に、血管の中でのビタミンCの働きが分かるようにペープサートを活用して、興味を持ってもらえるように工夫しました。
【学生レポート】2-C班責任者:米田朱里さん(食物学科2年/鳥取県鳥取西高出身)
※食事中に実施している栄養教育は、提供した献立の意図をより理解してもらうために、食べる人に対して栄養情報の提供として実施しています。
2019年1月16日(水曜)に、まとめとして最終報告会を実施します。各班が実習での工夫点や気づきなどを発表し、それぞれが情報共有や意見交換を行い、さらに学びを深めていきます。
【給食経営管理論実習Ⅱ 特定給食施設を想定した大量調理実習の様子】