食の分野
大学
食物学科
[管理栄養士養成課程]
貧血予防の食事~鉄分のすすめ~
2018年12月10日 食物学科
食物学科2年生 後期開講科目「給食経営管理論実習」
前回の第2回目と同様に、第3回目も栄養マネジメント班(管理栄養士・栄養士の役割)責任者のレポートで授業の様子を紹介します。
【学生レポート】1-A班責任者:阿嘉百合香さん(食物学科2年/沖縄県北部農林高出身)
チキンのハーブ仕立て~蒸し野菜添え~
ジャーマンポテト~レバーフレークがけ~
ミネストローネ
フルーツのヨーグルトがけ
ポイント現在の女性の5人に1人は貧血状態だといわれている。美作大学食物学科2年生を対象に食物摂取頻度調査(FFQ:Food Frequency Questionnaire)を実施した結果、鉄の摂取量が平均6.0mgであった。日本人の食事摂取基準の18~29歳・女性・活動レベルⅡの鉄の基準量と比較して、推定平均必要量8.5mgにも達しておらず、鉄不足となっていた。美作大学でも女性の貧血のリスクが高いと知り、改善したいと考えました。
工夫点鉄の多いレバーに焦点あてましたが、レバーは臭みが強く、苦手な人も多いので、小さくきざみ、揚げてフレーク状にすることで臭みを消し、苦手な人でも食べやすいようにした点
経験して
感じたこと『栄養マネジメント班』『調理担当班』『洗浄担当班』がそれぞれ協力してはじめて、大量調理が成り立つことがよく理解できました。管理栄養士と栄養士と調理担当者などの連係・連携、コミュニケーションの大切さ、難しさを肌で感じることができました。
利用者の事後アンケートでは、「苦手だったレバーが食べることができました。」「とってもおいしかったです。」などの意見が寄せられていて、大量調理は大変だったけど作り甲斐があって、とてもうれしかったです。
ポイント※鉄が酸素を運び、さらにたんぱく質やビタミンCを一緒に摂取することで、鉄の働きがよくなることについて、わかりやすく伝えることができるように、図に動きをつけて説明しました。
また、少しでも手軽に摂取できる方法について、イメージが湧きやすいように、実際にスーパーやコンビニで売られている食材や惣菜を事前に準備して紹介するなどの工夫をしました。
【学生レポート】1-A班責任者:阿嘉百合香さん(食物学科2年/沖縄県北部農林高出身)
※食事中に実施している栄養教育は、提供した献立の意図をより理解してもらうために、食べる人に対して栄養情報の提供として実施しています。
第4回目は、12月7日(金曜)、2-A班による提供です。
【給食経営管理論実習 特定給食施設を想定した大量調理実習の様子】