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“ご当地タニタごはんコンテスト”2年連続全国大会出場決定!!
2022年11月17日 食物学科
郷土料理を健康的な食事にアレンジしたレシピを競う株式会社タニタ主催の第5回「ご当地タニタごはんコンテスト」で、食物学科2年の牧原直太朗さん(岡山県津山東高校出身)・村上柚花さん(広島県総合技術高校出身)が考案したメニューが全国大会へ進出することに決まりました!
昨年の第4回大会でも全国大会へ進出し、今年で2年連続となります。この度も、食物学科人見哲子准教授と住吉友香助手がサポートを行いました。
「ご当地タニタごはんコンテスト」は、株式会社タニタが2018年から毎年開催しており、1食当たり500~800kcal、野菜は150g以上、食塩3.4g等といった条件を基に審査を行います。
今回のテーマは、「タニタが考える健康的な食事の目安」に基づき、郷土料理を現代風にアレンジすること、免疫力・抵抗力がアップする食材をバランスよく取り入れることです。
応募総数84チームの中15チームが選ばれており、全国大会は11月20日(日曜)に、服部栄養専門学校(東京都渋谷区)で開催され、住吉助手を代表として学生2名が出場します。
今回の応募動機として、本学は県外出身の学生が多いため、地元岡山の郷土料理のアレンジを行い、幅広く岡山について知ってもらいたいと考えました。
また、サステナブルで健康な食生活の提案もあり、“食の地産地消・旬産旬消で 美味しさや季節感を楽しみましょう!”と提唱しています。
郷土料理の中にも岡山県ならではの特産品をたくさん加え、美味しくて魅力的な岡山の郷土料理を今後の世代にも受け継ぎたいと考え応募しました。
<メニュー3品の紹介>
- 黄ニラ香る贅沢おかやまばら寿司
岡山県を代表する郷土料理「ばらずし」は、酢飯に具材を混ぜず、酢飯の上に海の幸や野菜を豪華に飾り付けするのが特徴です。また、「ハレ」の食事として、正月、節句、結婚式など機会あるごとに作り、季節によって具の取り合わせも変化します。
すし飯の合わせ酢の酢は、岡山県真庭市製造の赤酢(粕酢)を使用し、その中に干しあみを入れることでまろやかな酸味とうま味になり、通常作られている砂糖や塩を軽減し薄味でも満足感のあるばらずしに仕上げることができました。
飯は、うるち米に巨大胚芽米玄米(COCORO)を加え、さらに、生姜と大豆を加えることで風味と食感、栄養価にも繋がり、食欲がそそる工夫をしました。
郷土の食材(あなご、しめ鯖、黄にら、アスパラガスなど)も加えることで、岡山県の味を堪能でき、魚、野菜も摂取でき、豪華なばらずしに仕上げています。
- ジャンピーばち汁 ~沢煮椀仕立~
岡山県は、手延べ素麵の産地としても有名で、製造過程で麺の端に当たり、切り落とした部分を「ばち」といいます。
三味線のばちに似ていることから名前がついた「ばち」は、そうめんと使用する部分よりもコシが強いのが特徴です。
本来、製品として使用できない部分である「ばち」を料理に取り入れたのが「ばち汁」です。年中食べることができますが、寒い冬に好まれ、特別な日より、日常的な汁物として食卓に並ぶ郷土料理です。
ばち汁の野菜を豚肉で巻くことで、野菜が散らばらず、食べやすく見た目の工夫をしました。
ばちは、下茹でしたものを後添えとし、透き通った汁にし、岡山県の特産であるジャンボピーマンの千切りを加えることで、食感も楽しく、目で見て楽しめる汁物となりました。
ジャンボピーマンは、通常のピーマンより青臭さがないため、生でも食べることができます。また、ゆずの香りで食欲もそそられる工夫をしました。具材をたくさん巻くことで、野菜も多く摂取することができます。
- 桃太郎トマトの淡雪かん
野菜の重量を満たすため、トマトを使用したデザートにしました。岡山の桃太郎トマトは、甘味が強く、適度な酸味が特徴で、砂糖を多く入れなくても、本来のトマトの甘味を感じることができるように分量調整しました。
また、卵白はたんぱく質を多く含んでいるため、栄養バランスにも気を付けたデザートになります。
- レシピを考案した学生のコメント
「本大会を通じて岡山の郷土料理を発信し、もっと多くの方に知ってもらうきっかけとなれば嬉しいです。また、テーマを決めて栄養学的な視点から献立作成を行い、調理することで管理栄養士としてのスキルを磨くことができたと感じています。当日は優勝を目指して一生懸命プレゼンしたいと思います」