学科トピックス
ゆのごう美春閣と短大栄養学科の共同開発メニュー完成!
2022年08月06日 栄養学科
昨年度より始まった、ゆのごう美春閣(岡山県美作市)と本学短大栄養学科との新メニュー共同開発プロジェクト。
メニューが完成し、8月1日(日曜)よりゆのごう美春閣にて提供開始となりました!
本プロジェクトは、ゆのごう美春閣の宿泊客に提供される新たな食事メニューを共同で開発する取り組みで、昨年の6月頃から始まり、栄養学科2年生(開始当時1年生)の有志11名が参加しています。
この度は、子どものスポーツ合宿者向けのメニュー開発を目指し、夕食班は「疲労回復」、朝食班は「持久力向上」をテーマに献立を作成しました。
- 夕食「疲労回復」メニュー
小鉢「南京鳥そぼろ煮」
焼物「蒸し鶏 油淋鶏風ソース」
台の物「塩ちゃんこ鍋」
冷やし物「たまご豆腐」
揚げ物「白身魚とチーズのフライ、烏賊フライ、玉葱フライ」
酢の物「カニカマ胡瓜もみ」
食事「黒米ご飯」
水菓子「牛乳寒」
試合や練習で傷ついた筋肉を回復させるため、高タンパクでビタミンB1が豊富な豚肉や白身魚、疲労回復を助けるイミダゾールペプチドを含む鶏むね肉などが使用されています。さらには、塩ちゃんこ鍋やかぼちゃの煮物などで、野菜もしっかり摂れる献立となっています。
- 朝食「持久力向上」メニュー
小鉢「いかなご釘煮」
焚物「小松菜と薄揚げも味噌炒め」
台の物「鯖ハンバーグ、和風オムレツ、帆立バター焼き」
冷やし物「黒豆ポテトサラダ」
食事「黒米ご飯」
留椀「清まし汁」
水菓子「ヨーグルトブルーベリージャム」
鯖ハンバーグは、必須脂肪酸であるEPA、DHAが多く含まれるサバ缶を使用し、血液をサラサラにし持久力アップを図っています。
ポテトサラダには、勝央地域特産の黒豆を使用したほか、ひじきを入れたオムレツや、ヨーグルトはカルシウムがしっかり摂取できます。
また、美春閣の出汁は絶品で、朝からさっぱりとして食欲が増進され、午前中のパフォーマンスを向上させるため清まし汁を取り入れました。
この料理は、学生で2連泊以上するスポーツ団体を対象としたメニューとなっています。(詳細は美春閣へ問い合わせください<美春閣HPはこちら>)
この日、提供開始に合わせて、関係者で完成お披露目会が開催され、代表の学生2名が参加しました。
昨年6月頃から、空きコマや放課後に集まったり、美春閣の厨房をお借りして試作をさせていただいたり、料理長とWEB会議を行ったりしながら約1年間かけて完成させました。
学生らは、自らが考案したメニューに料理長の技術が加えられた完成品を試食し、完成した喜びも噛みしめながら料理の味に感激していました。
- 菅満幸料理長より
「栄養素の含有量や身体への効果、カロリー計算など、知らない部分を手伝ってもらい、私たちも勉強になりました。意見交換を繰り返し、栄養価が計算され見た目も良く立派な料理が完成しました。早速、旅館を利用したお客様から好評をいただいています」
- 夕食班代表の齋藤亜花音さん(栄養学科2年/鳥取県米子北高校出身)
「1年生でこの企画に携わり不安もありましたが、様々なサポートをいただき完成に至りました。この取り組みの中で、栄養士としての知識はもちろん、調理師としての視点も学ぶことができました。貴重な体験をさせていただき感謝しています」
- 朝食班代表の山田夏未さん(栄養学科2年/広島県戸手高校出身)
「料理を見た子どもが『美味しそう!』と言って、残さず食べて力を付け、試合に勝ってもらいたいです。自分が考案したメニューが旅館で提供されることに、驚きと達成感を感じています。このような特別な機会を与えてくださった美春閣様には本当に感謝しています」