食の分野
短大
栄養学科
[栄養士養成課程]
7月10日(火曜)、初年次教育の「1年次セミナー」の授業内で大学食物学科1年生・短大栄養学科1年生と両学科の上級生の希望者が外部講師による講義を受けました。
株式会社ヤクルト本社西日本支店の横手美和氏が「人の健康と腸内環境の関わり~乳酸菌の新たな可能性~」と題して、腸内細菌の役割などの基礎的な説明からヤクルトで長年取り組んでいる研究や近年の研究状況についてお話いただきました。
「便は腸からのお便り」と紹介され、腸内環境を整えることがいかに大切であるか、腸内細菌の役割や働きをわかりやすく丁寧にお話くださいました。
「腸は第2の脳」と呼ばれるほど、便秘やお肌の調子、アレルギーなど様々なものに影響を与えていますが、最近では性格への影響についても研究されていることも紹介されました。
横手氏ご自身も管理栄養士資格を持ち、管理栄養士としてご勤務されているため、消化の仕組みにおける栄養素と腸内細菌のつながりや病院などの現場での栄養指導などの話もありました。
学生たちにとっては、自分たちの将来への礎となるお話だったこともあり、メモをとりながら、熱心に聞いていました。
講義の最後には横手氏から「私は短大卒です。調理のできない栄養士はと思い、レストランで調理業務を経験した上で、委託給食会社を通じて病院や老健などで働き、管理栄養士を取得しました。管理栄養士として働いている中で、"予防医学”の重要性を感じ、"予防医学"に携わる仕事に就きたいという強い思いから、ヤクルトで管理栄養士として働いています」と、「管理栄養士としての活躍の道はいろいろあり、「これがしたい」「こうなりたい」という強い思いを持って前に進んでいってほしい」と学生たちに熱心に伝えてくださいました。
講義を聞いた学生からは、「これから管理栄養士めざす上で、知っておかなくてはいけないことを詳しく聞くことができとても勉強になった」「加齢とともに腸内細菌が減っていくことを知り、高齢化が進む世の中でお年寄りの食生活を管理栄養士として支えていけるようにしたい」「企業で働く管理栄養士の存在を知ることができ、今までと違った目標ができました」「改めて管理栄養士になりたいと強く思いました」などの感想が聞こえてきました。