学科トピックス
地域とつながる食育活動~アサイーボウルで広がる健康の輪~
2026年01月08日 食物学科
美作大学 食物学科の学生が、卒業研究の一環として、津山東高校の生徒を対象にアサイーボウルをテーマとした食育授業と調理体験を行いました。
本取り組みは、大学研究助成を活用し、地域と連携した商品開発と食育活動を結びつけた実践的なプロジェクトです。

- スーパーフード「アサイー」の魅力を伝える
アサイーは、アマゾン原産のヤシ科植物の果実で、「スーパーフード」として世界的に注目されています。ポリフェノールの一種であるアントシアニンをはじめ、ビタミンE、鉄分、カルシウム、食物繊維など、美容や健康を支える栄養素を豊富に含んでいることが特徴です。
本研究では、こうしたアサイーの魅力を地域の若い世代に伝えるとともに、津山産のはちみつなど地元食材を取り入れた「津山オリジナルのアサイーボウル」の開発に取り組みました。
学生たちは試作を重ね、アサイーピューレや冷凍フルーツ、ヨーグルト、はちみつ、リンゴジュースをバランスよく組み合わせたレシピを完成させました。
- 高校生とともに学ぶ食育の時間
2025年7月11日には、津山東高校食物調理科2年生40名を対象に、また12月19日には同校3年生を対象に、調理実習を取り入れた食育授業を実施しました。

授業は3部構成で行われ、まずアサイーの栄養価や健康効果について講義を実施。抗酸化作用や美容効果、貧血予防など、高校生にとって身近なテーマを中心に、分かりやすく説明しました。
続く調理実習では、生徒たちが5名ずつのグループに分かれ、材料の計量からブレンド、トッピングまでを体験しました。

完成したアサイーボウルの鮮やかな色合いに、生徒からは
「見た目も味も想像以上だった」
「美容や健康に良いことが分かり、興味がわいた」
といった声が寄せられ、楽しみながら学ぶ時間となりました。

- 地域スーパーとの連携による商品化の検討
本研究では、地元スーパー「マルイ」様との連携も進めています。6月には試食会を実施し、「見た目、味ともに魅力的」「イベントでのスポット販売に可能性がある」といった評価をいただきました。
冷凍保存設備などの課題から、店頭での通年販売については今後の検討課題としつつ、地域イベントでの販売実現に向けた準備が進められています。
- 栄養面から見たアサイーボウルの魅力
完成したアサイーボウルは1食あたり約260kcalで、食物繊維は約8.1gと、成人女性の1日推奨量の約45%を摂取できます。鉄分やカルシウム、葉酸も含まれ、砂糖を使わず果物本来の甘みを生かしている点も特徴です。

朝食や間食として、手軽に栄養を補えるメニューとして、幅広い世代への展開が期待されます。
- 地域とともに育む健康意識
本取り組みは、商品開発にとどまらず、若い世代の健康意識を高め、地域とのつながりを深める学びの場となりました。
大学での学びを地域へ還元し、地域とともに成長する、食物学科の学生たちによる実践は、今後の地域連携教育の可能性を広げています。

スーパーフードをきっかけに生まれた健康の輪は、これからも地域に根差した取り組みとして、さらに広がっていくことでしょう。
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