食の分野
大学
食物学科
[管理栄養士養成課程]
食べきれない食材を必要な人に送る“フードドライブ”で地域の高齢者に食事をふるまいました
2017年10月02日 食物学科
食べきれない食材を必要な人に送る“フードドライブ”に取り組む食物学科の原田佳子研究室の学生8名が、集まった食材を使って、地域の高齢者に食事をふるまう食事会「ぽかぽか食堂」を10月1日、本学で開催しました。
まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる「食品ロス」が、日本では年間約621万トンにも上ります。原田教授の研究室では、この食品ロスが発生する原因の究明や、食品ロス削減のあるべき姿の提言、そして食品ロス削減を取り入れた食育や管理栄養士指導の提言を研究テーマとして活動しています。この中で、「ぽかぽか食堂」は、地域の方に食品ロスの現状を知ってもらい、食品を無駄にしない意識を高めてもらおうと企画されました。
食事の前に、学生と原田教授が、たくさんの食べ物を輸入しながら、大量に捨てている食品ロスの現状について説明し「野菜の皮を厚く剥きすぎたり、食べられる部分まで捨ててしまう“過剰除去”や、賞味期限が迫ったら捨てる“直接廃棄”を減らして、一般家庭から出る食品ロスを減らしていきましょう」と呼びかけました。
この日のメニューは、野菜たっぷりの天ぷら丼、そうめん、小松菜の和え物、サイダー寒天ゼリーの4品です。管理栄養士を目指す同研究室の学生が、地域の方や教職員からいただいた野菜や調味料を使って、栄養バランスのとれたメニューを考案し、調理しました。
そして、集まった地域の高齢者の方35名に味わっていただきました。
参加された地域の方は「学生さんが心を込めて作ったご飯を、みんなと一緒に食べることで、体も心も若返りました。食べ物を無駄にしないよう心がけたいです」とお話されていまいた。
食事後、学生が閉会の挨拶をした際に、地域の皆様から大きな拍手をいただきました。また、地域の方より「管理栄養士の国家試験、頑張ってね」「学生のみんなを応援したい気持ちになったわ」「いい管理栄養士になれるよ」と、たくさん温かい声をかけていただき、学生自身も心がぽかぽかになる会となりました。