食の分野
大学
食物学科
[管理栄養士養成課程]
食物学科の4年生が、酒税のしくみや清酒の製造方法など学び、日本酒の飲み比べを行いました
2017年10月30日 食物学科
10月25日、「お酒に関する講座」が開かれ、発酵食品の授業がある食物学科の4年生97名が、酒税のしくみや清酒の製造方法などを学び、講義の後には日本酒の飲み比べを体験しました。
はじめに、広島国税局酒類業調整官の川田富士夫氏が、ビールや発泡酒、新ジャンルの製法や税額の違いの他、お酒が健康に与える影響などについてお話しされました。川田氏が「お酒での失敗はお酒を飲み始める20代が多いので、前もって自身の飲酒の適性を知る必要があります」とお話しされた後、学生はアルコールパッチテストを行って、自身の体内でアルコールを分解する力があるかどうかを確認しました。
続いて、岡山県酒造組合専務理事の佐々木崇光氏が、岡山県の日本酒の特徴や、おいしくお酒を飲むコツを紹介し「飲むときの温度で味や香りが変わってきます。人の体温付近である35°のお酒はおいしいです。自宅で飲むときは、飲む前に温めてみるのもいいですね」とアドバイスをしてくださいました。
その後、会場を食堂に移して、利き酒に挑戦しました。学生は、利き酒用の酒器に入った3種類のお酒を飲み比べ、熟成された香りや色などを手掛かりに、日本酒の特徴を見極めました。
最後に、料理に適した日本酒を見つけてよりおいしく飲むため、食事をしながら日本酒を飲み比べました。学生は、香りや色を見たり、ラベルから製造方法を推察したりして、学んだことを活かしながら日本酒の魅力を堪能しました。
この講座は、管理栄養士国家試験において頻出する酒税対象や酒類の醸造法の違いなどをより深く理解することを目的に2015年から毎年、同学科の4年生を対象に開講されています。