食の分野
大学
食物学科
[管理栄養士養成課程]
10組32人の学生が研究成果を発表~大学食物学科 卒業研究発表会~
2018年10月22日 食物学科
10月22日(土曜)、大学食物学科の卒業研究発表会が開催されました。
「卒業研究」は、食物学科では選択科目となっていますが、管理栄養士として「病院」など各施設に勤務する際に業務上で研究発表なども求められている現状もあり、学科では研究の進め方などのノウハウを学んでほしい、自分たちの就職先も見据えた研究を進めてほしいとなるべく多くの学生に履修を勧めています。
今年度は例年より少し少ないですが、10組32人が履修し、3年生の後半から研究を進め、この日が、最終発表を迎えました。
会場の100周年記念館100周年ホールには、発表する学生や指導教員や関係する教員、また、卒業研究がこれから始まる食物学科3年生も参加し、熱心にそれぞれのグループの発表を聞きました。
とても緊迫した雰囲気の中で。どの学生も緊張した面持ちで準備した資料や原稿を見直しており、いざ発表となると堂々とした口調で自分たちが研究してきたすべてを短い時間で説明しました。
発表後の質疑応答では、その時間内で教員や後輩からたくさんの質問がされ、とても活発な発表会でした。中には大変厳しい意見・質問もありましたが、準備した資料や研究で得た結果や考察などから答えを導き出し、精一杯応対していました。
「通所リハビリテーション利用高齢者および施設入所高齢者における栄養状態の検討」では、現場で管理栄養士が重要な役割を担っている「低栄養の予防および改善のための栄養ケア」について栄養指標の検討を行い、栄養指標となりうる項目についての可能性を示唆しました。
「スマートフォンを用いた教材の開発と評価」では、栄養教育におけるICT活用や従来の紙媒体での資料等について検証し、大学生を対象とした栄養教育へのスマートフォンなどの活用について考察しました。
「地元スーパーと連携した弁当開発」では、すでに今年度で6年目を迎え、先輩から引き継いだ企業との弁当開発のノウハウや開発過程での問題点などについて発表し、今後の研究を実施する後輩たちにバトンタッチしました。
どの研究も、自分たちが目指す「食分野のスペシャリスト」として、今後に活かすことができる題材ばかりで、学生たちには専門職として働く上での足掛かりとしては十分なものでした。
今後は、この「卒業研究」で得た経験や知識を十分活かして活躍してくれることを感じました。
<10組の卒業研究グループの発表の様子>