Home>学部・大学院>食の分野について>食物学科>学科トピックス>客員准教授真壁昇先生から『がん支持療法と健康寿命の延伸のための栄養』を学ぶ

食の分野

大学

食物学科

[管理栄養士養成課程]

客員准教授真壁昇先生から『がん支持療法と健康寿命の延伸のための栄養』を学ぶ

2019年11月08日 食物学科

10月19日(土曜) 美作大学の客員准教授である真壁昇先生が食物学科3・4年生に『がん支持療法と健康寿命の延伸のための栄養~美しさを栄養でサポート~』の講義をされました。

 

講義中の全体の様子

 

真壁昇先生は現在、関西電力病院疾患栄養治療センター栄養管理室長を務められております。先端チーム医療の現場で管理栄養士として働いておられ、美作大学で14年前(2005年2月)から講義をしていただいております。

講義中の真壁先生 講義中の真壁先生の様子

 

はじめに真壁先生ご自身の管理栄養士になったきっかけや美作大学との出会いについてお話されました。そして、医療現場における管理栄養士の役割や仕事内容について、管理栄養士が病院内すべての栄養に関わる重要性などを説明されました。

 

つぎに真壁先生の専門分野であられるがん患者と非経口栄養療法の1つである経腸栄養法の内容でした。症例によっては、経腸栄養を導入することで早く回復できると判断した症例は実際に回復も早く、早期退院につながったケースあげ、生活習慣病の患者も増加する中、服薬の減少や早期退院に向けて「食」の役割が注目されているというお話でした。

同じ病気を抱える患者でも、症状や体調などに応じて食事・栄養の取り方を変える試みが広がってきており、がんを巡り、こうしたきめ細かな栄養指導ができる専門資格が始動されております。真壁先生は2013年に日本病態栄養学会と日本栄養士会が共同で創設した「がん病態栄養専門管理栄養士」の資格を持っておられます。

また、抗がん剤治療中の患者が「味覚が変わってしまい、食欲がない」と訴えるケースの場合、少量・高カロリーの食事に変更する前に、口内が乾燥していればうがいで改善するなどして、従来の食事を維持できないか考えてみるそうです。栄養状態の改善はがん疼痛の軽減にもつながるそうで、患者への緩和ケアについても説明されました。

とても詳しく仕事への熱意とともにお話をされ、学生たちも熱心にメモを取りながら聞いておりました。

講義中の全体の様子

 

学生たちは医療現場の管理栄養士である真壁先生の講義を聞き、管理栄養士が幅広い分野で活躍できることを知ることができました。これから4年生は管理栄養士国家試験合格という目標に向けて、日々の勉強に追い込みをかけていく時期に先生の講義を聞け、学生たちはいい刺激になったと思います。

 

 

学科カテゴリー

学科トピックス一覧