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学科トピックス

知的障がいや自閉症のある方への避難所訓練ガイドブック「シェルトレ」、当事者の方と避難所訓練実施!

2023年07月19日 社会福祉学科

5月4日(木曜)から5日(金曜)にかけて、大学社会福祉学科 薬師寺明子准教授ゼミ所属の4年生9名と3年生4名が「避難所訓練入門シェルトレ」の制作に向け、学内で当事者の方と避難所訓練を実施しました。

 

避難所訓練の様子  避難所訓練の様子

 

これは、障がい福祉分野の研究を行っている薬師寺ゼミの4年生が、3年次から2年かけて知的障がいや自閉症のある方への避難所訓練ガイドブックを制作する取り組みです。3月には学生らでプレ避難所訓練を実施しており、この度はプレ訓練を活かし実際に当事者の方を招いて訓練を行いました。

<本取り組みの概要・プレ避難所訓練の様子はこちら>

<記事をクリックして拡大表示(PDF:15,615KB)>

プレ避難所訓練の様子は津山朝日新聞にも取り上げられました。(記事の転載は許諾済)

 

この日、本学多目的ホールにて1泊2日の避難所訓練が実施され、当事者の方と保護者2組の合計4名が参加しました。

 

避難所訓練の様子

 

受付では、床に道順を示す目印があり、参加者をスムーズに誘導できるような工夫がされていました。また、通常の受付に加え個別に配慮が必要な点を尋ねており、「説明の際は簡単な単語を使ってほしい」「大きな音に驚いてしまう」などの配慮事項を聞き、学生スタッフと共有していました。

 

 避難所訓練の様子

 

今回も津山市にご協力いただき、ダンボールベッドや簡易テント等、避難所用の備品をお借りし参加者と学生が一緒に組み立てました。

 

避難所訓練の様子

 

非常用持ち出し袋の紹介では、各々が持参した非常用物品を確認し合い、人によって必要物品が異なることを共有していました。

 

避難所訓練の様子

 

また、2019年度卒業のゼミ生が制作した、知的障がいのある人が災害時に取るべき行動を時系列にして記入し「マイ・タイムライン」を作ることができる「ぼうさいハンドブックたいむくん」への記入も行いました。

<たいむくんの詳細・ダウンロードについてはこちら>

 

避難所訓練の様子

 

食事はプレ訓練と同様に、アルファ米でできた防災食などを食べ避難所での食生活を体験し、夜は設営したダンボールベッドや簡易ベッド、床などで宿泊し、避難所で睡眠をとることの難しさを体験しました。

 

 

 

避難所訓練を終えての振り返りでは、学生らは「当事者用の避難所説明書が必要」「訓練時から障がいのある人を担当する人員を決めると良いのでは」「配慮が必要な人を示すマークを作ると運営がスムーズになるのでは」などの課題や確認事項を話し合っていました。

 

参加者(保護者)は「普段と違う空間で心配していましたが、思ったより落ち着いており、夜間もしっかり寝てくれたので、よかったです。もしもの時になんとかなると自信もつき、参加してよかったです」と話していました。

 

ゼミ生は「訓練して初めて分かることもたくさんあり、今回の訓練で出た課題や反省点を活かし、多くの方に取り組みやすいと感じてもらえるガイドブックを完成させたいです」と避難所訓練の感想を述べていました。

 

今後、年内の完成を目指して制作を進めていきます。

 

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