特徴・特色

少子・高齢社会の進行や社会のあり方の変化に伴い、地域社会や暮らしのあり方は大きく変化し、子育てや介護、ひきこもり、経済的困窮など、さまざまな問題が生まれ、かつ深刻化しています。こうした問題に、温かな眼差しと高い専門知識・技術をもとに、まっすぐ向き合い、その人の想いや暮らしに寄り添いながら、いきいきとした暮らしの実現までしっかりと伴走していくことのできる社会福祉専門職の養成をめざします。さらに、新たな時代の社会福祉の方向は、「地域福祉」を主流にしたものになっています。このことを踏まえて、地域づくり、まちづくりについての知識を持ち、生活者の立場や地域住民の視点から“たとえどんなに重い病気や障がい、生活問題を抱えていても住み慣れた地域でいきいきと暮らしていける”援助方法を組み立て、実践をしていくことができる、新しい時代の社会福祉士の養成をめざします。

写真:社会福祉士養成課程の授業の様子

学科特徴

01高い合格率を実現する社会福祉士国家試験対策

社会福祉学科では、社会福祉士資格の取得をめざします。社会福祉士国家試験のための受験対策は、本学独自のミマサカ方式の受験対策で、学生一人ひとり強力にバックアップします。

第33回社会福祉士国家試験の現役合格率は、91.9%!(合格者34名/受験者37名)

全国平均合格率29.3%を大幅に上回りました。

今回の合格率は、全国の大学(国公立を含む)の中で第5位(152校中)、全国の私立大学の中で第2位(124校中)、中四国・九州・沖縄の私立大学の中で第1位(22校中)となりました。

(※社会福祉士養成に重点を置く大学との比較のため、新卒受験者数10人未満の大学及び通信課程を除く)

写真:社会福祉士国家試験対策の授業の様子

02現場経験の豊富な教員による少人数講座

福祉の現場を実際に経験した先生によるリアルで実践的な授業を、少人数で詳しく学ぶことができます。

少人数講座の様子

03地域での積極的な体験の機会と情報を提供!

学会、講演会、研修会への参加、ボランティアや地域づくり活動など学外でのさまざまな福祉実践体験の機会を提供しています。

写真:地域での積極的な体験の機会と情報を提供している様子

Close Up

社会福祉学科の学ぶフィールドはこの社会すべてです!

01国家試験対策

少人数制を生かした国試サポート

4年次に上がる前にテストを実施、成績に応じたグループを結成します。そのグループは5名程度であり、専属の教員が1名付きます。基本的にはこのグループで国家試験本番まで対策を行います。
また、学生が苦手とするような科目については専属の教員が把握して克服策を講じます。また、別途教員が開講する特別講座を受講することでさらに知識を深めることが可能です。

写真:グループでピースサインをしている学生たち

02実践力の養成

社会福祉学科では現場経験豊富な教員が現場を体験できる取り組みを展開しています。
「美作大学流体験教育」

03専門職意識の向上

生の体験に触れる美作大学社会福祉学会

社会福祉学科では、卒業後も年1回学科卒業生・在学生が集い、研究・実践発表会「美作大学社会福祉学会」を開催しています。卒業生の勤務先によって、「社協分野」「児童分野」「高齢分野」「障がい分野」など分科会に分かれ、それぞれの福祉の現状などの情報交換を行います。在学生は卒業生への質問を通し、社会人としての心構えや福祉に対する想いを学び、勉強への意欲を高め、卒業生は初心に帰り、自分や自分の仕事について見つめ直し、さらにステップアップする機会となります。
在学生・卒業生・教員の学科全体で福祉に対する意欲が向上しています。

写真;:美作大学社会福祉学会のセミナーの集合写真

福祉の現場のリアルに触れる長島愛生園訪問

年次に療養所を見学し、入所者の方に直接お話を伺い、社会的偏見などについて考えます。

写真:説明を受ける学生たちの様子

最先端の研究と触れ合う学会・研究会への参加

学生でありながら最先端の研究に触れることができます。

美作大学流体験教育

地域に学び、地域とともに育つ「美作大学流体験教育」

福祉に関する視点や実践力を身につけるためには、授業や教科書から学ぶことはもちろん、体験を重ねることが重要です。そのために、さまざまな社会福祉学会や研修会、福祉活動の先進地への視察研修などに積極的に参加していきます。そして美作大学ならではの取り組みは、具体的にいくつかの地域を選び、地域の人たちとともに地域課題の解決や地域づくりの活動に具体的に取り組んでいくことです。大学以外にさまざまな体験の場をつくり、ここでの活動を通して成長を図っていく取り組みです。これが“地域に学び、地域とともに育つ”という「美作大学流教育」です。
学生たちは、この活動を通して、実践力のある専門職へと育っています。

城東地区「じ・ば・子のおうち」

津山市城東地区は江戸時代の城下町の町並みが残る地区で、少子高齢化が進んでいます。この城東地区で、地域の人々が中心となってさまざまなまちづくりや催しを行っていますが、その一つが「じ・ば・子」の文化祭です。この文化祭は、日頃交流の少ない地域の高齢者(じいちゃん・ばあちゃん)、小学生(子ども)、大学生が昔の遊びを通して三世代の交流を図るもので、本学からは、小坂田稔先生、堀川涼子先生を中心に社会福祉学科の学生が毎年参加しています。
平成25年には、それまで使ってきた町家、空き家を改修・清掃して常設の居場所を開設することになりました。これが「じ・ば・子のおうち」です。

じ・ば・子のおうちWebサイトへ

写真:地域での積極的な体験の機械と情報を提供している様子

【障害福祉】 リカイヒロメタインジャー

美作福祉部隊リカイヒロメタインジャーは「障がいがあってもえぇがん」をモットーに、地域における障がい者への理解と支援の輪を広めるために2006年の夏に藥師寺研究室で結成されたプロジェクトチームです。地域に出向き「障がい者」や「障がい」について楽しく理解できるように工夫した劇や、知的障がいや自閉症の疑似体験を用いて公演を行っています。公演はとても好評で、地元や県内外の小学校・中学校・高校や福祉フォーラム、各種研修会などから依頼がきて、年間約20回の公演を行っています。学年やゼミを超えて有志が集まり、これまでの隊員の延べ人数は約150人になりました。現在隊員は約30名、卒業生も応援に来てくれ交流を深めることもあります。
地域の障がい理解のために今日もいざ出動ー!!

写真:活動の様子

【就労支援】 すまいるかんぱにー

障がい者福祉を学ぶゼミでは、障がい者施設で作っているパンやクッキー、小物などを定期的に学内で販売するSmile Companyを企画し、活動をしています。
障がいのある人が、自分たちで作った商品を売ることで、日ごろの作業の成果を感じ、活動意欲の向上につながることを目的としています。また、学内で「障がい者への理解」も深めたいと考えています。

写真:活動の様子

【精神保健福祉】 ひきこもり支援

地元のNPO法人の活動に参加して、先進的な取り組みをしている地域への視察などを行い、ひきこもり支援に関する研究・制度の提案を行っています。

写真:活動の様子

【家庭福祉】 里親・里子支援サークル

まだまだ認知度の低い“里親制度”の啓発を目的として、県北を中心に里親・里子との交流を図っています。社会体験の場の提供や、里親サロンの企画などの取り組みに力を入れています。

写真:子どもと一緒に苺を取る学生の様子

【司法福祉】 犯罪被害者支援活動

犯罪被害者やその家族への支援、また犯罪被害のないまちづくりをめざして、津山警察署などと連携しながら研究・実践活動を行っています。

集合写真

【地域福祉】上山コミュニティーワーク実践研究会

美作市上山地区は、地域おこし協力隊や若者が多数移住しており、棚田再生だけでなく、若者と地元住民、さらに企業との協働による地域再生の実践的な取組みが注目されています。学生たちは、1年を通して上山に赴き、現地の人たちと交流することで、上山集楽をモデルにした地域づくりや地域創生について学びます。

集合写真

【地域福祉】物見地区「ものみりょくプロジェクト」

社会福祉学科では中山間地域福祉のまちづくりをテーマとして、津山市北部(旧加茂町)の物見地区での地域づくり・まちづくりに関わっています。現地でのフィールドワークでは、町内会や消防団、行政、福祉団体と連携して調査し、作成した「世帯票」を各家庭に配布しながら、地域の住民と触れ合いを持つことができました。
これからも地域の課題解決や活性化に向けて、地域住民とともに取り組んでいきます。

ものみりょくプロジェクトfacebookページへ

写真:ポスターを紹介する学生

【高齢者福祉】認知症カフェ「おあしすカフェ」

小坂田稔先生、堀川涼子先生の研究室と認知症の人と家族の会「おあしすの会」が、津山市の城東地区「じ・ば・子の茶の間」で、認知症の方やそのご家族を支援することを目的としたカフェ「おあしすカフェ」を開催しています。認知症の方やそのご家族が、地域の人や専門家と集い、悩みを語り合ったりアドバイスを受けることのできる場を作っています。

写真:活動の様子

【家庭福祉】学生によるオレンジリボン運動「Orange Wings」

2020年に社会福祉学科1年生10名が「虐待や貧困に苦しむ子どもたちの助けになりたい」と小坂田稔学科長指導の下団体を結成しました。「未来に羽ばたく子どもたちのために私たちができることを」をスローガンに、日本や世界で虐待や貧困で苦しんでいる子どもたちがたくさんいるという現状を多くの人に知ってもらうことを目的に、様々な活動をしています。

写真:活動の様子

【障害福祉】知的障がいのある人の学びの場を作る「きんちゃい みまさかれっじ」

知的障がいのある人を対象にしたオープンカレッジを開催しています。このオープンカレッジでは、講義、グループワーク、体操など様々な体験を実施しています。

写真:カラフルな衣装を身にまとってフラダンスをする受講生と講師

島で地域福祉実践「Manabe(学べ)島プロジェクト」

海の中山間地と呼ばれる離島(笠岡諸島)を定期的に訪れ、年に1回の親子交流キャンプや多世代間交流行事を企画・実施して、島っ子・島人の絆を強めるお手伝いをしています。また、島の子育てに関する調査を行ったり、島のまち作り協議会の活動に参加・協力しています。

写真:海で、ボールを使って遊んだり、浮き輪を使って泳いだりする学生と笠岡諸島の子どもたち