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学科トピックス

社会福祉学科薬師寺ゼミ、知的障がいや自閉症のある方への避難所訓練ガイドブック「シェルトレ」制作に向けプレ訓練実施

2023年04月04日 社会福祉学科

3月23日(木曜)、大学社会福祉学科の薬師寺明子准教授ゼミ所属の3年生9名が、知的障がいや自閉症のある方への避難所訓練ガイドブック「避難所訓練入門シェルトレ」の制作に向けて、学内でプレ避難所訓練を実施しました。

 

プレ訓練の様子

 

薬師寺ゼミでは障がい福祉分野に関する研究を行っており、このガイドブックは、災害時に知的障がいや自閉症のある方が無事に避難し、避難所で安心して過ごせるようになること、また、避難所訓練の必要性を地域の人に普及することを目的に制作します。

 

制作の背景としては、日本各地で自然災害が増え、障がいのある方の避難訓練も数多く実施されているが、実際に避難所で過ごしたり、宿泊したりする訓練はあまり行われていないこと、また、障がいのある方は慣れない場所や知らない人が多くいるような環境では、不安感もあり落ち着いて過ごすことが難しいといったことなどの問題を抱えていることがあげられます。

 

ガイドブックは、プレ避難所訓練や実際に当事者を交えての訓練などを経て、1年を通じて完成を目指していきます。

<10月に実施した市へ協力を要請した記事はこちら>

 

プレ訓練の様子

 

プレ訓練は、本学多目的ホールにて1泊2日で行われました。津山市にもご協力いただき、ダンボールベッドや簡易テント等、避難所用の備品をお借りしました。

学生らは避難所を想定した配置図を作り、ダンボールベッドなどを組み立て寝床を設営し、防災用トイレや簡易テントも設置し、実際に避難所で使用される設備を確認しました。

 

プレ訓練の様子  プレ訓練の様子

 

プレ訓練の様子

 

食事は、アルファ米でできた防災食などを食べ避難所での食生活を体験しました。

防災食は白米だけでなくおこわ・ピラフ・ドライカレーなどさまざまな種類のアルファ米食品があり、お湯を加えるだけで簡単に美味しく食べられることができます。

学生らは普段の食事に比べると少し物足りなさを感じながらも、簡単に作れて長期間保存できるだけでなく、バリエーション豊富で美味しく、栄養価についても工夫されているその品質の高さに感心していました。

 

プレ訓練の様子  プレ訓練の様子

 

プレ訓練の様子

 

夜は設営したダンボールベッドや簡易ベッド、床などで宿泊し、避難所で睡眠をとることの難しさも体験しました。

訓練終了後は、5月実施予定の、実際に障がいのある方を交えての避難所訓練に向けて反省会を行いました。

 

 

  • ゼミリーダー朝倉梨花さん(鳥取県倉吉総合産業高校出身)のコメント

「プレ訓練を行ってみて、共同生活での周囲への配慮が大変だと感じました。次回は実際に知的障がいや自閉症のある方と訓練を行うため、反省を活かしてしっかり準備を行い臨みたいです」

「自然災害は必ず起きるものであり、私たちが災害を防ぐことはできませんが、日頃から災害に備えることはできます。避難所生活を円滑に送るためには、運営側と避難する側の信頼関係が必要であり、特に障がいのある方は関係を築いておくことが大切だと思います。災害が起きてしまった時の対処法を学ぶこと、また、事前に避難所訓練行い信頼関係を築くことの重要性を『シェルトレ』を通じて啓発していきたいです」

 

 

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