学科トピックス
短大栄養学科の学生が“農泊推進事業”で企業と連携し、旅行者向け飲食メニューを開発!
2022年10月07日 栄養学科
美作大学短期大学部 栄養学科の学生が、津山市などが出資する地域商社「曲辰(かねたつ)」や株式会社JTB、津山市観光協会などでつくる「つやま農業生産物ブランド化推進協議会」と連携し、観光振興を目的とした旅行者対象の飲食メニュー開発を昨年10月より開始しており、9月23,24日に開発したメニューを試食する、1泊2日のモニターツアーが開催されました。
この事業は、農林水産省「農山漁村振興交付金」を活用したもので、本学以外にも、市内の農業、宿泊、飲食業者11社・団体が関わっています。
具体的には、まほらファームを始めとした市内観光農園での農業体験を取り入れた旅行プログラムや、津山地域の産品を活用した飲食メニューを本学短期大学部栄養学科の学生が提案するもので、地元農業資源を生かした誘客を通じて農業観光振興につなげることを狙いとしています。
モニターツアーには、テレビ局系列事業者、古民家宿泊経営者、観光関係者、出版事業者、SNSインフルエンサーら岡山県外出身者6人が参加しました。
初日は谷口圭三津山市長が出席して津山鶴山ホテルで事業の概要説明が開かれました。
会場には栄養学科の学生4名が出席し、まず担当教員の栄養学科桑守正範教授より「学生たちが積極的にアイデアを出してくれて、沢山の商品ができました。本学は県外出身学生が多く、この取り組みを通じて今一度津山を見直すきっかけとなれば」との挨拶があり、4人の学生らは自らが開発を進めているフルーツピザやチーズフォンデュ、柿ジャム等、多彩な商品のほか、これらを活用した旅行プランをプレゼンしました。
開発にあたり試行錯誤した点や、商品のアピールポイントの紹介等があり、ツアー参加者は興味深そうにメモを取りながら聞いていました。
説明会後、ツアー参加者はバスツアーに出発し、加茂地区を中心に牧場や観光農園でバター作りやブドウの収穫体験等を行いました。参加者がツアー体験をしている間に学生らは加茂の宿泊施設に先回りし、試食の準備を行いました。試食会では、名物の干し肉や津山産小麦などで学生が試作したピザやハンバーグを提供しました。
2日目は、野菜の収穫体験、サムハラ神社の参拝、意見交換等がありました。
意見交換会の前の昼食では、参加者がその日の朝に収穫した野菜を中心に実際に食べてもらいました。今後は、意見交換会で得られた参加者の意見を基に、来年3月の完成に向け、宿泊プログラムや同プログラム中で提供される飲食メニューをブラッシュアップしていく方針です。
本事業に参加している齋藤亜花音さん(栄養学科2年/鳥取米子北高校出身)は「津山の農産物をふんだんに使用し、若者も食べ応えのあるメニューを開発していきたい」と話していました。