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犯罪者被害支援を研究するゼミの学生が、中学校に寸劇を披露しました

2017年07月21日 社会福祉学科

犯罪者被害支援の在り方について学んでもらおうと、社会福祉学科の犯罪者被害支援を研究するゼミの学生が、美咲町の中央中学校の全校生徒と保護者ら250人に、寸劇を披露しました。この企画は岡山県警県民応接課と美咲署の主催で行われたもので、ゼミの学生による劇の上演は岡山県では初めての取り組みです。
劇の写真劇の写真

劇の写真劇の写真


犯罪被害者支援を研究するゼミの学生は、劇を制作するにあたって、授業のほか犯罪被害者の“生の声”を聞くシンポジウム等への参加を重ねて、被害者の皆さんの気持ちを理解してきました。そして、今年の4月からシナリオなど劇の制作に取り組み、練習を重ねてこの日の本番を迎えました。

劇は、ある中学校の仲の良い3人組が、兄が暴力事件に巻き込まれて亡くなった同じ部活の男子にどう接するかについて、被害者支援団体の女性と考えるストーリーです。中学生の3人が「どう接すればいいかわからない」「何もできない」と女性に思いをぶつけると女性が「一人でつらい思いを抱えるのは本当につらいこと。周りの人の助けが力になるんだよ。いつも通り話しかけてあげて」と呼びかけました。生徒は、登場人物を自分の立場に置き換えながら熱心に劇を見ていました。

意見交換の写真意見交換の写真


続いて、生徒が5から6人のグループに分かれ、劇を演じた学生らと「クラスに被害者の兄弟がいるとき、クラスのみんなはどういう対応をすればよいか」について意見を交わしました。生徒らは「声をかけにくいけど、いつも通りに接する」「先生に相談してみる」などそれぞれが意見を出しながら、前のめりになって一生懸命支援の在り方を考えていました。

意見交換を終えた学生は「話し合うことが一つの支援になります。今回の劇や話し合いが、命の大切さや被害者支援について考えるきっかけになればいいなと思います」と生徒に語りかけていました。

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