四天王寺大学より教職員の皆様が社会福祉学科の視察に来学されました
2017年06月19日 社会福祉学科
5月22日、大阪府の四天王寺大学から教職員の皆様が来学され、本学の社会福祉学科を視察されました。
今回、四天王寺大学からは人文社会学部人間福祉学科を中心に5名の視察団の皆様が、教育体制を今後さらに強化するために、地域の課題解決や地域づくりの活動を通して地域とともに育った福祉人材の育成を行っている本学の社会福祉学科を視察されました。
社会福祉学科からは、「地域に学び、地域とともに育つ」を合言葉に、現場を重視した専門教育を始めとして、学生が主体となって地域へ出て行って取り組んでいる様々な活動や、それらに教員がどのように向き合って指導しているかについてご説明しました。その中で、各地で障がい者への理解を深めてもらう劇などを行っている「美作福祉部隊リカイヒロメタインジャー」や、津山市内の高齢化が進む地区で高齢者と子ども世代の交流を進めている「じ・ば・子のおうち」など、現在社会福祉学科が取り組んでいる地域活動についてご紹介しました。
現場経験が豊富な社会福祉学科の教員が、自ら考えて行動し経験することで学ぶことができるということを学生たちに伝え、その考えに応えるように学生たちも積極的に地域の中に入って活動している点、さらに教員全員でその活動の手助けや支援をしていることなどについて、視察団の教職員の方々は特に関心を示されていました。
また、高い合格率を上げている社会福祉士国家試験に対する取組みについてもご紹介しました。学生が地域の中で自ら考え行動することで、学生自身が成長して意欲が高まっていくことに加え、現場で直面した課題や出来事の経験、そして教員の指導を通して、卒業後に地域で活動するために必要な知識やその重要性を強く実感しているため、国家試験に対しても学生は自然に高い意識をもって、自ら進んでその勉強に打ち込んでいきます。勉強方法などで迷った学生には、地域活動などで学生と一緒に多くの時間を過ごしてきた教員が、合格の先にある将来の目標や、個性に合わせた勉強の進め方をアドバイスしています。
四天王寺大学は精神保健福祉士国家試験などで高い合格率を維持されていますが、それらの取組みとはまた違った本学教員や学生の姿勢に、視察団の皆様はとても驚かれたご様子でした。
説明の後、社会福祉学科の授業や研究室を見学いただきました。研究室ではちょうど学生が試験勉強や地域活動の準備などを行っており、教員と学生が一緒の空間で活動している様子をご覧いただきました。
視察の間、説明や見学の合間に様々なご質問をいただきました。都会とは違う地方ならではのアプローチで取組む本学の教育をどのように取り入れていくか、視察団の皆様は終始真剣なご様子でおられました。また、本学としても、そのような視線を向けられる存在として、さらに精進しなければならないことを再認識いたしました。
今回、四天王寺大学での取組みについてもお聞きし、地域社会で役立つ社会福祉士の養成に携わる学科として互いに成長していきたいとの思いを共有でき、本学にとっても実りある一日となりました。