学科トピックス
NHK岡山放送局主催の「防減災勉強会」で社会福祉学科薬師寺准教授が講師を努める
2021年07月22日 社会福祉学科
6月30日(水曜)、本学内にて、NHK岡山放送局主催の「防減災勉強会」が開催されました。
この勉強会は、NHK岡山放送局が県内のケーブルテレビ事業者を対象に各地域で開催しているもので、報道機関が防災意識を高め連携を強化することで、一人でも多くの命を救えるような災害報道を行うことを目的としています。
この度は津山市のケーブルテレビ「テレビ津山」をはじめとした県北エリアのケーブルテレビ局が参加し、昨年度より防災士養成講座が始まるなど、地域防災に努めている本学が会場に選ばれました。
また、2019年度に当時のゼミ生と共に「ぼうさいハンドブックたいむくん~つくろうわたしのタイムライン」を作成した、社会福祉学科薬師寺明子准教授が、第2部の講師を務めました。
この日の勉強会には、NHK岡山放送局や鳥取放送局の職員、岡山県内のケーブルテレビ事業者やその関係者、薬師寺ゼミに所属する学生12名、本学の教職員が参加しました。
開始前には、2018年に起きた西日本豪雨の被災地を体感できるVR体験が行われました。
第1部は、NHK岡山放送局アナウンサーの永松隆太郎氏の司会進行により進められ、事前に各ケーブルテレビ局の職員から集めた質問事項に、NHK岡山放送局の職員が答えていきました。
主に災害時の取材・報道体制に関する質問が上がり、NHK岡山放送局の職員は事例を交えて一つ一つ丁寧に答えていました。各ケーブルテレビ局とNHK岡山放送局の連携強化につながる有意義な時間となりました。
また、NHKが制作した災害情報等を一早く得るための無料アプリ「NHKニュース・防災アプリ」の紹介もあり、学生たちはアプリをインストールしていました。
第2部では、社会福祉学科薬師寺明子准教授が「知的障害のある人に伝える―情報保障を考える―」をテーマに講演を行いました。
まずは障害者福祉の定義や、知的障害のある人の特徴等を説明しました。
その後、「ぼうさいハンドブックたいむくん」のポイントを説明して、知的障害のある人が逃げ遅れないための報道における工夫についてグループで話し合いました。
社会福祉学科の学生たちは、大学で学んだことを踏まえグループ内で積極的に発言をしていました。
発表では、「イラストや写真を使う」「専門用語ではなく簡単な言葉を使う」「どのような危険があるのか、命を守る行動とは何をするべきか等、具体的に説明する」等の意見が上がりました。
薬師寺准教授は最後に「どのような人でも地域で安心して暮らせるような報道に期待したい。」と講演を締めくくりました。
- 参加した学生のコメント
宮川流之介さん(社会福祉学科4年/大阪府大塚高校出身)
「報道関係者の方々と接することは貴重な体験であり、授業では学ぶことができない内容ばかりでとても勉強になりました。また、防災について考えなおすきっかけにもなりました。」
和田優花さん(社会福祉学科4年/高知県山田高校出身)
「表には見えてこない報道機関の陰の苦労を知ることができました。災害時に一人でも多くの人命を守るため、身を挺して情報を伝えてくれている報道関係者の方々に感謝いたします。」