学科トピックス
社会福祉学科武田ゼミが総合相談会&炊き出し活動に参加
2025年12月23日 社会福祉学科
2025年12月13日(土)、兵庫県姫路市にあるカトリック姫路教会にて、路上生活者ふれあいサークルレインボー主催の「総合相談会&炊き出し」が開催されました。本活動には、社会福祉学科 武田ゼミの学生6名が参加し、炊き出し部門を担当しました。
本取り組みは、姫路市ホームレス自立支援計画に基づく民間団体との連携による事業で、相談会の相談員として、姫路市福祉事務所からケースワーカー、姫路市社会福祉協議会から自立支援相談員が1名、路市保健所から保健師が1名、兵庫県弁護士会から弁護士が2名参加していました。
武田ゼミでは、ホームレスや生活困窮者支援における民間活動の実態について理解を深めることを目的として、毎年1回実施している炊き出しを担当し、今年で10年目を迎えます。例年どおり4年次ゼミ生がメニューの企画や当日の運営を担当し、3年次ゼミ生がサポートにあたりました。

4年生の副田康生さんは「炊き出しでは自身の郷土料理を振舞えてよかったです。今年は12月の炊き出しを担当し、寒気を感じる中、昨年より衣類選びにも時間がかかっている方もいて、冬季の寒さも生活に影響する要因の一つとして現場での実態からも知ることができました」と昨年からの比較も通して、現場からの学びを語ってくれました。
今年のメニューは、4年次ゼミ生の副田康生さんの出身地である大分県の郷土料理「吉野鶏めし」。温かいお弁当にして提供し、当日は約60名の方がお弁当を受け取りに来られました。
また、同時に開催された総合相談会では、兵庫県弁護士会の方々より、生活困窮者支援や生活保護に関する相談対応についてお話を伺い、現場での支援のあり方や専門職の役割について学ぶ貴重な機会となりました。

さらに、路上訪問として姫路城の東屋を訪れ、路上生活を送る男性から、路上生活に至った経緯や日々の食事・収入状況、襲撃の有無などについてお話を伺いました。学生にとって、教室での学びを現実の課題と結びつけて考える大変貴重な学習の機会となりました。
今後も武田ゼミでは、フィールドワークを重視し、地域社会と連携しながら、実践的な学びを通じて地域の生活課題の解決に向けた実践を理解する活動を継続していきます。
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