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学科トピックス

社会福祉学科3年生が、岡山県職員と「男女共同参画」について意見交換を行いました

2025年12月10日 社会福祉学科

11月25日(火曜)、社会福祉学科3年生を対象に、岡山県から申し出を受け、男女共同参画の取り組みを担当されている職員の方をお迎えし、第6次おかやまウィズプランの策定に関して、学生から意見を聞いてそのプランに反映させるという取り組みの一環で行われました。

参考:第6次おかやまウィズプランの素案(概要)2025.11.14

参考:第6次おかやまウィズプラン素案に対するご意見募集

 

 

まず岡山県の男女共同参画社会の実現に向けて県が進めている取り組みや、現在の課題や施策についてわかりやすく説明があり、学生たちはメモを取りながらしっかりと耳を傾けていました。その後、学生にアンケートを実施して意見を集め、グループワークで話し合った内容を発表しました。

■ 学生から出た主な意見

 

〈育児休業について〉
学生たちからは、「育休の日数が増えることは良いけれど、それだけで本当に家庭の力になるのか」という率直な声が上がりました。
「夫が育休を取った時に、どんな形なら妻の負担が減るのか知りたい」「育休の“質”に目を向けた取り組みも必要なのでは?」といった意見が目立ちました。
また、「相談窓口を設けるだけではなく、家庭が本当に必要としている支援をくみ取れる体制づくりが大事」といった意見もありました。
さらに、「若い人ほど上司に気を使って育休を取りにくい雰囲気があるのでは?」という、現場ならではの視点もあがりました。

 

 

〈DV相談について〉
「相談窓口が9時〜20時だと、夜に相談したい人はどうするのかな」「電話料金が気になってかけられない人もいるかもしれない」など、実際に利用する立場に寄り添った意見が出ました。

〈男女共同参画の社会に向けて〉
学生からは、「偏見をなくすには、子どもの頃からの教育が大切」「上の立場の人の考え方が変わらないと難しい面もある」といった声が聞かれました。
また、「女性管理職の数を増やすだけでなく、適性のある人をしっかり見ていくことも必要」「役割の思い込みをなくすことがとても大事」といった、実現のための具体的な提案もありました。
講義を通じて、“アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)”に気づいた学生も多かったようです。

■ 岡山県職員の方から

県の担当者は、育児休業については日数を増やすだけでなく、「どうすれば休業の時間がより充実したものになるか」という“質”の部分にも力を入れていることを紹介。さらに、企業のトップや管理職の意識改革につながるセミナーも行っているとお話しされました。

 

 

学生の意見に対しては、
「いろいろな視点を知ることができ、新しい課題にも気づかされた。どれもとても参考になる意見でした」
との言葉をいただきました。

学生たちにとって、社会のリアルな取り組みに触れながら、自分の考えを伝える貴重な時間となりました。美作大学社会福祉学科では、今後も地域や行政と連携しながら、学びを深める授業を続けていきます。

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