学科トピックス
知的障がいのある方へのオープンカレッジ「きんちゃい みまさかれっじ」を開催しました
2025年11月13日 社会福祉学科
10月18日(土曜)と11月1日(土曜)の2日間、知的障がいのある方へのオープンカレッジ「きんちゃい みまさかれっじ」を本学にて開催しました。
「きんちゃい みまさかれっじ」とは、学習の機会の少ない知的障がいのある方を大学に招いて講義を受けてもらう活動です。2015年から始め、毎年開催しています。障がい者福祉を学んでいる社会福祉学科の薬師寺明子教授のゼミ生が中心となり、知的障がいのある方が大学で講義を受け、そこで得た知識や経験をこれからの生活に活かしてもらうことを目的に実施しており、本学社会福祉学科の学生が運営を行いました。
- 多彩な4つの講座を開催
【1日目】

●金融学

津山信用金庫の岡部寛昭先生より、「金融学」の講義が行われました。
お金という概念ができたきっかけから、身近にある金融トラブル、金利、NISAまで、幅広い内容について学びました。参加者は身近なお金の話題について、熱心に耳を傾けていました。
●考古学

津山弥生の里文化財センターの三輪望先生、小郷利幸先生が「考古学」について講義を行いました。

津山という地域の特徴や、実際の発掘現場でのエピソードなど、興味深い話が展開されました。
講義では本物の発掘された出土品も持参され、参加者は実際に触れながら、津山の歴史を体感することができました。
【2日目】
2日目は島根大学の学生さんも参加しての講座となりました。

●乳児保育学

本学児童学科の市川智之先生より、「乳児保育学」の講義が行われました。乳児という概念から、どのようなことに気をつけて触れ合うかについての講義の後、リアルケアベビーを使った実践的な演習を実施しました。

参加者は、赤ちゃんをあやしたり、抱っこやミルク、おむつ替えを体験し、乳児との接し方について学びました。
●生活工学

株式会社ナンバの木村洋平先生による「生活工学」では、黒板ボックスの制作を行いました。
参加者からは「小・中学校の時にしたような気がするけど慣れていないので、一人でやるのは難しい。みんなと出来てよかった」
「自分自身は身近に感じていなかったことでも、やってみるとためになってよかった」といった感想が寄せられました。
木村先生も「こういう取り組みは楽しくやるのが大事。みんなが盛り上げてくれてよかった」と笑顔で話されていました。
- 島根大学との交流から広がる学びの輪
この「きんちゃい みまさかれっじ」は、島根大学が行っているオープンカレッジをきっかけに始まった取り組みです。今回は、交流のある島根大学から4名の学生も参加者と一緒に交流を深めました。
島根大学の学生は「自分たちの活動とはまた違う取り組みが体験できてとてもおもしろかった」と振り返っていました。


一方、本学の学生サポーターからは
「前回に続き、参加者の方とたくさんお話しできてよかった」
「2回目は体験型でより楽しく学べた」
「なかなかできない体験で、今後に生かせる学びが得られた」
「ぜひ来年も開催したい」
といった声が寄せられ、企画を通して学生自身も大きく成長する機会となりました。
- ともに学び、ともに成長する場へ
本学では今後も、障がいのある方や地域の方々とともに学び合う取り組みを通じて、共生社会の実現に向けた教育・地域貢献を進めてまいります。
![]()
