学科トピックス
社会福祉学科 加藤自主ゼミ 岡山県真庭市の集いの場を視察
2025年10月15日 社会福祉学科
9月17日(水曜)、18日(木曜)に美作大学社会福祉学科の加藤利恵助教の自主ゼミ生である2年生3名、4年生1名が岡山県真庭市の集いの場を視察しました。
真庭市における「集いの場」は、年齢・頻度に関係ない、市・社協がともに推進する地域住民主体の集まりです。
今後は、この視察を踏まえ真庭市と協働してフレイル予防活動に取り組む予定です。
- 視察した自主ゼミ生の感想
片岡あおいさん(美作高等学校 出身)
私の中でのふれあいサロンのイメージは、一人暮らしの方や高齢夫婦のみの世帯における孤独感を軽減し、地域とのつながりを強化するための交流の場として設けられているものだと思っていました。しかし、実際に様々なタイプのサロンに参加させていただく中で、定期的に顔を合わせることにより、他の人の体調や生活状況の変化に気づきやすくなり、早期の支援につながる「見守り機能」を果たしていること、さらにその人の趣味や特技を活かした活動や役割を担う機会が参加者の方の「生きがい」にもなっているなど、実際に参加者の方々とお話しをしたり、ゲームを一緒に楽しんだりする中で、ふれあいサロンには多様な効果があることを改めて理解することができました。
片岡千晶さん(美作高等学校 出身)
今回の見学で初めてサロンに行かせていただいて、サロンでは体操を行い、また、参加者の方々全員で食事の栄養について考えたり、お茶会を通じての近隣の方同士の交流が行われていることを知りました。さらに、参加されている方の様子やお話を伺う中で、みんなで1つの目標に取り組んだり、人と関わり交流することの大切さを改めて実感しました。また、サロンはフレイル予防や介護予防だけではなく、住民の方の安否確認や心身の変化に気付ける場であり、生きる活力や心の安らぎを得られる居場所としての役割も果たしていることが分かりました。
小菅美沙季さん(岡山後楽館高等学校 出身)
さまざまなサロン活動を見学させていただき地域の皆さんが体操や歌、茶話会を通じて地域で繋がることの重要性を学びました。サロンに通うことで外出の機会が増え、フレイル予防や、認知症予防になると感じました。家で1人では続けられない体操もみんなで集まって行うことで意欲的に活動ができるのだと思いました。
湯原成美さん(津山東高等学校 出身)
真庭市で実施されている地域住民の集いの場に参加し、地域におけるつながりの重要性を実感しました。集いの場は、定期的に顔を合わせることで、異変にいち早く気がつける関係性が構築されており、地域住民の地域福祉への関心を強める働きも持っていると感じました。また、集いの場は、運動が主ですが、リーダーやまとめ役になることで役割意識が育ち、身体面だけでなく心理面・社会面からもフレイル予防につながっていました。雰囲気は場所によって異なりますが、運動に加えて茶話会も行われているところは、地域の情報交換や日常の悩み相談もしやすい雰囲気がありました。集いの場は、孤立を防ぎ、支え合いを強める取り組みとして重要な場であると実感することができました。
今回の視察で得た気づきや学びを今後の活動に活かし、地域の方々とともに支え合いの輪を広げていけるよう取り組んでまいります。