学科トピックス
武田ゼミ3年生が「レプタイル株式会社」を訪問し、民間行政の最前線を学ぶ
2025年07月30日 社会福祉学科
2025年7月25日(金)、本学社会福祉学科・武田ゼミの3年生が、岡山県津山市を拠点とするローカル企業「レプタイル株式会社」を視察しました。今回の視察は、雑誌『TURNS』にて紹介された特集「民間行政が地域を変える」で取り上げられた同社の実践的な取り組みを学ぶことを目的としています。
当日は、代表取締役社長の丸尾宜史さん、副社長の白石七重さんより、同社が展開する教育・飲食・宿泊など多岐にわたるビジネスについてご説明いただきました。「ローカル企業の進化論」をテーマに、民間企業がどのように行政や地域企業と連携し、持続可能な地域づくりを実践しているのか、そのビジョンと実例を学生たちは熱心に聞き入りました。
また、本学社会福祉学科の卒業生で、現在レプタイル株式会社で活躍中の伊藤麻子さんからも、企業の一員として地域に関わる姿勢や、大学での学びがどのように実務に活きているかについてお話をいただき、在学生にとって大きな励みとなりました。
視察の最後には、同社が運営するカフェ「晴れの日ワッフル」を訪問。学生たちはおいしいワッフルなどのスイーツを味わいながら、企業訪問の学びを振り返る時間を過ごしました。
- 視察の様子を動画でも公開!こちらをクリックで視聴できます。(YouTubeが開きます)
【学生の声】
●日々の素朴な疑問を決して放置せず、自分事として深く捉えることが、あらゆることの始まりだと気づきました。誰かを「支援する」という行為も、それが誰のためになるのかを常に意識することで、より強い当事者意識を持って取り組めるのだと理解しました。
また、「何もない」「つまらない」と言われがちな地方に対して、その言葉で思考を止めてしまうのではなく、自分自身が積極的に地域を盛り上げる側に回ることで、その地域の新たな魅力を自らの手で創り出すことができると学びました。
企業の利益追求と社会貢献は決して相反するものではなく、むしろ両立させることで地域社会の活性化に大きく貢献できると感じました。これからのゼミでは、福祉という視点に留まらず、自分のやりたいことや興味のあること、今後何をしたいのかを見つけ出すことに注力していきたいと感じました。
社会福祉学科3年 上野美咲
●今日の話の中で1番印象に残ったのは、当事者意識を持つという事です。当事者意識はスキルを持っているかどうかよりも大切なことで、その意識が社員同士で同じになることでより良い事業ができ、地域課題の解決が行えるのだと分かりました。
今日のお話の中で、多くの会社が面白いことやいいことをしていても上手く伝わっていないということを話されていました。確かに就職の話が出る度にそこが「何をしているのか分からない」という状況が度々あるのでほんとにそうだなと思いながら話を聞いていました。なので会社側の「人材がいない」と労働者の「仕事がない」を繋げる事業というはとてもいいなと思いました。また今回の話で、福祉の勉強をしているから福祉関係機関に働くということが全てでは無いということを知りました。そのためこれから色々なところに行く先で新たな視点が見つかるように自分の興味があることはなんだろうと考えながら見ていきたいなと思いました。
社会福祉学科3年 石原瞳
●当事者意識を持つために、自分の興味を日頃から掘り下げて考えることや、支援を行う際などには、「誰のために何をしているのか」という視点を持って行うことが大事だと学びました。
地方を何も無くてつまらないと捉えるのではなく、それなら面白いものを自分たちで作ろうという姿勢に変えていくことが大切だとわかりました。
レプタイルに視察見学させてもらい、1つの企業から職員のやりたい様々なことを事業化していることがとても良いなと思いました。今まで仕事に就いたら利益や数字のことだけとしかあまり考えては無かったけど、それよりも地域のために無いものを作ることが地域貢献に繋がっていると思いました。
社会福祉士の資格を取るから福祉の職に絶対に就くと考えていたけどレプタイルみたいな知識を活かして色んな事業や活動を行うことができると新しい視点を学べる事が出来たので良かったです。
社会福祉学科3年 酒井彩羽
●疑問を放置せず解決することが、地域を面白くすることに繋がると学びました。
地域を面白くしたいは、地方を何も無いから…ではなく、ないなら作ろうという考え方を通して、面白い地域、になることを学びました。
レプタイルとは?と疑問ばかりでしたが、色んな方がおり、色んな仕事ができ、具体的な活動も学びたくなりました。レプタイルの視察を終えて、私は社会福祉士を学んでいるからといって、福祉施設に行くことだけが、就職ではないなと感じました。レプタイルで働く方々の姿を見ていると、生き生きとし、のびのびとして満足しているように見えました。利益を求めると言うより、地域を面白くしたいという気持ちが強く、そういう考え方に素敵だなと思いました。
社会福祉学科3年 田頭樹奈
●「当事者意識」を持って、普段から疑問や不満に思うことを解決するために行動したり、興味を持ったことを掘り下げていくことが大切だと学んだので、今後の学生生活に活かしていきたいと思いました。また、都会の魅力に目がいきがちだけれど、必要なものがあるなら作るために行動する、地方には地方の魅力があるという事を忘れない事も大切だと学びました。
地域をもっとおもろしくするために、社員の方の得意なことを活かして、色々な事業をされているのが、とても印象的でした。今回の視察を通して、私も将来どのような形になるかは分かりませんが、地元である広島で地域をより良くするような活動に携わりたいと考えるようになりました。
社会福祉学科3年 山本彩生
以下のとおり、今後もレプタイル株式会社と美作大学の連携による講座や特別講演会も予定されています。
■ まちカレ連携講座
日時:2025年8月26日(火)・9月30日(火) 各回18:30~20:00
講師:稲益 智子 氏(美作大学准教授)
会場:美作大学
■ 特別講演&交流会
日時:2025年11月17日(金) 18:30~21:00
講師:仲山 達也 氏(仲山考材株式会社代表取締役/楽天グループ株式会社楽天大学学長)
テーマ:「答えを教えない」教え方 -自律的に学ぶ個と組織を育む「お題設計アプローチ」とは-
会場:美作大学