本文へスキップ
ここから本文です。

Home>学部・大学院>福祉の分野について>社会福祉学科>学科トピックス>美作大学_社会福祉学科 伝統の長島愛生園視察研修とPBLを実施中

学科トピックス

美作大学_社会福祉学科 伝統の長島愛生園視察研修とPBLを実施中

2025年07月23日 社会福祉学科

6月2日(月曜)、大学社会福祉学科1年生32名が国立療養所長島愛生園(岡山県瀬戸内市)で視察研修を実施しました。

 

 
「国立療養所長島愛生園」は全国に13カ所あるハンセン病の国立療養所のひとつで、1930年(昭和5年)に国がつくった療養所の第一号として開園しました。

当時ハンセン病に対する差別・偏見は凄まじく、癩予防法など国の隔離政策により多くのハンセン病患者が「収容桟橋」を渡って収容されました。

1996(平成8)年に「らい予防法」が廃止となり、隔離政策は法制度上終焉しましたが、高齢化や後遺症、そして今なお残る差別・偏見のため、現在も療養生活を続ける方がおられます。
 

 
社会福祉学科では、ハンセン病の歴史的な背景と当事者の想いに触れる機会を通じて「人間の尊厳」を正しく理解し、人権問題に向き合うことのできるソーシャルワーカー(社会福祉士)を育むため、この視察を伝統的に毎年1年生に対して実施しています。

併せて、本年度より1年生を対象とした1年次セミナーにおいて、「長島愛生園が抱える課題」についてのPBLを実践しており、学生自身が主体的に課題解決を議論する中で模索していくプログラムを展開中です。
 

 

  • 参加した学生の感想

長島愛生園での研修を通して、ハンセン病の歴史や療養所での暮らしについて学ぶことができました。ハンセン病に対する誤った認識や偏見により、本人だけでなくその家族までもが差別されていたこと、そして亡くなった後でさえ骨壺に本名を書くことができなかったということに衝撃を受けました。語り継ぐ人が少なくなってきていると知ったので、今回私たちが学んだことを広めていきたいと思いました。

玉城希愛さん(浦添商業)

長島愛生園での研修を通じて、ハンセン病についてのことはもちろんのこと、人権侵害や差別に関しては人の心の中に残る差別意や人権感覚が希薄化していることが問題の根幹にあると考えており、一人ひとりが人権意識を養うことや病気について正しく理解することによってハンセン病に限らず、今後ウイルスや病気が流行することがあった場合にこのハンセン病問題のような国や国民による差別や人権侵害を未然に防ぐことができるのではないかと感じました。

森下陽喜(美作高等学校)

 

3.すべての人に健康と福祉を 質の高い教育をみんなに SDGs


                

学科カテゴリー

過去アーカイブ一覧