学科トピックス
社福 松尾ゼミ 津山児童相談所による出前講座を開催しました
2025年07月16日 社会福祉学科
2025年7月10日(木曜)、津山児童相談所と松尾ゼミ(3年生)の共催で、「児童相談所出前講座」を開催しました。
当日は、津山児童相談所から廣澤さんと、本学卒業生の職員2名の3名を講師として、児童相談所の機能や子どもたちへの支援の実際について、現場の視点から貴重なお話を伺いました。
前半では、「児童相談所とは何か」について、法的な根拠や設置目的、相談対応の流れ、関係機関との連携のあり方など、制度の概要から実務の詳細まで丁寧にご説明いただきました。児童虐待への対応をはじめ、様々な課題を抱える子どもや家庭への支援について、具体的な事例を交えながらお話しいただき、学生たちは真剣に耳を傾けていました。
後半では、学校や集団になじみにくい子どもたちを身近で支える「メンタルフレンド」、「育成教室」について紹介いただきました。現場で実際に活用されているプログラムや支援の工夫、子どもたちの変化の様子などが語られ、支援の奥深さややりがいを実感できる時間となりました。
また、本学卒業生である職員から話を聞くことは、学生たちにとっては、自分たちの少し先を歩く“先輩”の姿に触れる機会ともなり、「将来、自分も福祉の現場で働きたい」という意欲やイメージがより具体的になったようです。
現場で活躍する専門職の生の声を通して、児童福祉やソーシャルワークの意義を深く学ぶことができた、大変貴重な学びの機会となりました。
- 参加学生の感想
今回の出前講座では、児童相談所の多様な機能や相談内容について深く学ぶことができました。児童相談所が子どもの安定した生活と可能性の発揮を目指し、最善の利益のために子どもの意見を尊重した支援を行っていることを理解しました。
また、学校に行きにくいといった様々な悩みを抱える子どもたちと関わるボランティアとして、メンタルフレンドについてもお話を聞くことができました。子どもと年齢の近い学生がボランティアとして関わることで、子どもの自立を促すだけでなく、学生自身も実践的な学びや貴重な経験を得られるということが理解できました。
社会福祉学科3年 角南 理乃(第一学院高等学校岡山キャンパス)
今回の津山児童相談所の方によるお話を聞いて、児童相談所の機能や各担当者の役割について深く学ぶことができました。特に支援の流れについて学ぶことが出来たことが、私にとって大きな学びになったと思います。また「子どもの最善の利益」を心がけていることから、子ども達の意見を尊重して支援していることが理解できました。
さらに、学校に行きにくい子どもや友達との関わりが苦手な子どもなどの悩みに対し、大学生が児童福祉司や児童心理司の助言のもと、ボランティアを行うメンタルフレンドについても学ぶことができました。子ども達と身近な大学生とが様々な活動を通しふれあうことで、子ども達が将来、自立した大人へと成長できるように支えることが分かりました。
社会福祉学科3年 平井 滉大(香川県立高松東高等学校)