学科トピックス
上山コミュニティワーク実践研究会活動報告 米作りを入り口に地域共創のあり方を体験する
2025年07月14日 社会福祉学科
美作市にある上山集落で、中山間地域における地域活性化や地域創生について体験的に学ぶ社会福祉学科自主ゼミサークル『上山コミュニティワーク実践研究会』(武田教授顧問)が、5月の合宿を機に新役員での活動に移っています。
代表が山地叶恵さん、副代表に田頭樹奈さん・安村宝さん、会計に下田颯馬さんです。今年もPBLの視点から年間を通じて上山地区を訪れ、地域行事に参加する過程で地域共生の在り方を考えます。
6月に入り、美作市上山地区は田植えの時期がやってきました。先月に訪問した時に行った水路掃除により、血管のように張り巡らされた山の水路に水が通り、水の入った棚田は日光に照らされ、また美しい姿を私たちに魅せてくれます。6月7日には棚田団とともに研究会のメンバー9人が田植えを行いました。
さらに6月29日には田植え後の草取りにメンバー10人が参加しました。昨年、水路に水を流し、田植えをして、収穫したコメは5月の合宿時にたらふく頂きました。また来年の収穫に向けての米作りは1つのサイクルではありますが、上山地区では多くの人たちとの共同作業によって成り立っているところが大きく、その一人として米づくりに関わっていく中で地域共同体の在り方について感じ、学ぶことがあります。
- 当研究会学生代表 山地叶恵さんの感想
「午前中、上山の特色である棚田でお米に必要な栄養を雑草に取られないよう、手作業での草取りを行いました!お昼ご飯には、ジャージャー”うどん”、疲れた体に栄養満点の美味しいごはんが最高でした。午後からは、川に仕掛けた罠にかかった魚から、どのような生態系が作られているのか考え学びました。
今回の体験を通して、お米、水、生態系を守る工夫を経験し、この活動が上山の方々の生活を守る地域づくりの1つであることを感じました。たくさんの交流の中で、笑顔とありがとうが多かったことが印象に残っています。何をする時も笑顔が絶えず、少しのことでも感謝を欠かさない、これが上山の方々の良さであり、その良さが上山に来る方々にも広がっていると感じました」