学科トピックス
社福松尾ゼミ_「非行少年への支援 ~ソーシャルワークの必要性とあり方 ~」をテーマに勉強会を開催しました
2025年04月28日 社会福祉学科
私たちのゼミでは、「非行少年への支援」を継続的な学びのテーマとして取り組んでいます。前年度には、文献研究を通して制度や理論的枠組みを学び、少年院の見学や広報展へのボランティアにも参加し、現場に触れる機会を重ねてきました。
これまでの学びをさらに深めるため、4月25日(金曜)に非行少年支援にも携わっている岡山パブリック法律事務所津山支所 支所長 高木成和 弁護士と、岡山県社会福祉協議会 地域生活定着支援センター 西村洋己 ソーシャルワーカーのお二人をお招きして、勉強会を開催しました。
勉強会の前半では、それぞれの立場から、非行少年が抱える背景や支援の現場での工夫・課題についてご講義いただきました。高木弁護士からは、少年事件における法的支援のプロセスや、子どもの権利を守る視点の重要性について、具体的なケースを交えてご説明いただきました。西村ソーシャルワーカーからは、出院後の生活支援、孤立を防ぐ地域とのつながりづくり、本人の声を尊重した支援のあり方など、現場でのリアルなお話を聞くことができました。
- 現場の支援者として
後半は、学生からの質問をもとにディスカッション形式で学びを深めました。
「支援者としてどこまで関わるか」
「支援の限界と可能性」
「制度のはざまで苦しむ子どもへの対応」
など、現場と理論の交差点に立つような深い対話が展開され、学生一人ひとりが自身の関わり方を考えるきっかけとなりました。
- 共に学び合う関係、ということ
最後には、ゲストのお二人から学生たちへ、ソーシャルワーカーを目指す私たちへのアドバイスとエールをいただきました。
お二人は、
「働きやすい職場環境」
「クライアントから学ぶ姿勢」
の重要性を強調されました。
まず、職場環境については、「支援者が健康で働き続けるためには、チームでのサポートが必要です」とお話しいただきました。
そして、クライアントから学ぶ姿勢については、「支援者は決して上に立つ存在ではなく、クライアントと共に学び合う関係が大切です」と強調されました。
松尾ゼミでは、これからもゼミで学びを深めながら、今自分たちにできることを考え、積極的に実践していきたいと思います。