学科トピックス
社会福祉学科松尾ゼミ、美作市社会福祉協議会で視察研修
2024年07月18日 社会福祉学科
7月12日(金曜)、「子ども×地域福祉」をテーマに研究している社会福祉学科松尾ゼミの3年生8名が、子どもの貧困・生活困窮問題をテーマに、美作市社会福祉協議会(以下、「美作市社協」)で視察研修を実施しました。
美作市社協は、平成28年度から生活困窮世帯等の児童・生徒を対象に、地域住民やボランティア、関係機関・団体、福祉施設等と連携・協働して、子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育む居場所づくりを目的に、「子どもの学習支援・居場所づくり事業」を実施しています。
今回の視察研修では、前半に福祉のまちづくり推進課課長の松本陽さんから、実際の事例を交えて子どもの貧困問題が多様化・複雑化し、子どもたちは学習面以外にも、生活環境の問題や体験機会の不足など、さまざまな困難に直面している実態についてお聞きしました。
また、「子どもの学習支援・居場所づくり事業」の内容や取り組み状況・課題、学生への期待など、熱い講義をいただきました。さらに、同課の芦田瑠美さん(美作大学卒業)からは、美作市社協が行う他の子育て支援事業などをお聞きしました。
後半は、「子どもの学習支援・居場所づくり事業」をさらに良くするためのアイデアを出し合うワークショップを行いました。グループを2つに分けて、学生と松本さん、芦田さんにも入っていただき意見を出し合い、学生による発表を行いました。
今後、松尾ゼミ(3年生)は、美作市社協と定期的に協議を重ねて、今回ワークショップで出し合ったアイデアの実現に向けて、「子どもの学習支援・居場所づくり事業」に参画させていただきます。
- 参加した学生の感想
「現場で働く人たちの声を直接聞くことができたり、一緒に話し合いをしたりできる貴重な機会だったのでとても良い経験になりました。また、美作市社協ならではのサービスや取り組みを知ることができ、それぞれの現状や課題などについても考えることで多くの学びを得ることができました。
私たちが実際に事業に関わることができるのはとてもありがたいことだと改めて感じたので、私たちができることを精一杯やって、これから少しでも力になれるように努力していきたいと思いました。」
(田中杏さん/島根県益田高校出身)
「社会福祉協議会の取り組み、事業内容などを講義で学ばせていただきました。社会福祉協議会の地域を良くし、地域住民に豊かな暮らしを届けようとする思いがすごく伝わってきました。さまざまな取り組みによって、高齢者の方や子どもなど、地域住民がのびのびと暮らせる地域づくりが行われていると感じました。
また、グループワークを行い、事業をより良くするアイデアを学生の視点から提案する機会をいただき、事業の課題や難しさについても学べました。地域に寄り添った事業を行うことや、社会福祉協議会について学べる良い機会になりました。」
(坪井樹那さん/岡山県立津山商業高校出身)