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学科トピックス

大学社会福祉学科1年生他が長島愛生園を視察~人権問題への理解を深める~

2024年06月05日 社会福祉学科

5月29日(水曜)、大学社会福祉学科1年生35名が国立療養所長島愛生園(岡山県瀬戸内市)で視察研修を実施しました。

 

 

「国立療養所長島愛生園」は全国に13カ所あるハンセン病の国立療養所のひとつで、1930年(昭和5年)に国がつくった療養所の第一号として開園しました。

当時ハンセン病に対する差別・偏見は凄まじく、癩予防法など国の隔離政策により多くのハンセン病患者が「収容桟橋」を渡って収容されました。

1996(平成8)年に「らい予防法」が廃止となり、隔離政策は法制度上終焉しましたが、高齢化や後遺症、そして今なお残る差別・偏見のため、現在も療養生活を続ける方がおられます。

 

社会福祉学科では、ハンセン病の歴史的な背景と当事者の想いに触れる機会を通じて「人間の尊厳」を正しく理解し、人権問題に向き合うことのできるソーシャルワーカー(社会福祉士)を育むため、この視察を毎年1年生や編入生に対して実施しています。

 

 

視察プログラムは歴史館の見学、愛生園内の収容桟橋・収容所・監房・納骨堂などの歴史回廊見学にあわせて、学芸員の方による講話がありました。

 

当日は天候にも恵まれ、輝く瀬戸内海とその向こうには小豆島や淡路島を心地よい海風とともに眺めることもできました。

しかし、そこでは甚だしい人権問題が起きていた場所でもあり、見る人によって感じ方が異なることを学んできた半日でした。

 

 

  • 参加した学生の感想

「今回愛生園で、ハンセン病の歴史やひどい差別・偏見があったことを詳しく知ることができました。当時の建物を実際に見ることができたのも貴重な体験になりました。

また、いまだ社会に偏見が残っていること、正しい理解を広めていくという課題が残っていることが分かりました。

ハンセン病の当時のことを語り継いでいく人が少ないと話しておられたので、今回学んだ正しい理解を私たちが広めていけたらいいなと思いました」

(祝原百花さん/島根県三刀屋高校出身)

 

「話を聞くだけでなく、実際に長島愛生園に行き当時の状況を知ることで、偏見による差別をしてしまう、受けてしまう恐ろしさを改めて実感しました。

二度とこのような悲劇を繰り返さないように正しい知識を得て広めていきたいと思いました。」

(野原千誉さん/沖縄県首里高校出身)

 

 

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