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学科トピックス

武田ゼミ、貧困・生活困窮をテーマに姫路を視察 6月には西成視察へ

2024年05月17日 社会福祉学科

5月11日(土曜)、貧困問題をテーマに研究している社会福祉学科武田英樹教授のゼミ学生7名が、生活困窮者支援/食品ロス削減/コミュニティスペース/地域共生などをキーワードにフィールドワークを行いました。午前中にecoeat姫路二階町店、そらにじひめじを視察し、午後からは路上生活者ふれあいサークルレインボー主催の炊き出しに参加しました。

 


 

ecoeat姫路二階町店では、店長の岩井さんから、店の運営方針やSDGsとの関連について丁寧に説明いただきました。

そらにじひめじでは、「性の多様性」講座の講師やLGBTQ相談に取り組んでいる高橋朗さん(一般社団法人ENGINE代表理事)から、LGBTQ、ひきこもり、ジェンダーなどの社会的問題や社会的マイノリティの人たちの生きづらさ、孤独感、孤立を感じている人などの支援について解説いただきました。学生から質問を投げかけ、回答してもらう形式で進行し、生きづらさを抱えている人たちにとって「みんなのスペース(居場所・フリースペース)」としてそらにじひめじが運営されていることを説明いただきました。

 

 

 

  • 主な質問と回答

Q.普段は様々な事情を抱えた方が世代を問わず集まるそらにじひめじだと思いますが、イベントの中にある認知症の会など、特定を絞ったものも多数あるのですか?

A.特定を絞ったイベントも多数あります。1階ではいつものように色々な方が集まるコミュニティの場とし、2階のスペースを利用して、利用者の方が望んだことを実際に形にしたイベントを行っています。

(ネコとワンコとグリーフの会、BLのつどいなど)

 

Q.そらにじひめじが好きで引っ越してこられたお聞きしたのですが、具体的にそらにじひめじのどこに魅力を感じましたか?

A.みんなとご飯が食べれる、安心できる、一人一人のニーズに対応していて自由にイベントに参加できるところです。

 

Q.そらにじ姫路のコミュニティスペースを知ってもらうための取り組みにはどのような方法がありますか?

A.ネット、SNS、新聞記事やLGBTQのコミュニティなどから情報を入手しています。新規の人には個別に声を掛けて対応しています。

 

Q.イベントや企画にはどのようなものがあるのか、またその参加人数について教えてください。

A.参加自由で利用者の好きなことや、やりたいことをイベントにしています。公民館で講演したり、ピクニックや展示会など様々なイベント・企画を行っています。

 


 

午後からは、路上生活者ふれあいサークルレインボーの炊き出しと路上訪問に参加しました。毎年5月の炊き出しでは、メニュー選定から食材の買い出し、調理、配布までのほぼすべての運営を武田ゼミの学生たちが担っています。今年は豚丼を調理し、フードバンクから提供いただいているお米や食材などを一緒にお渡ししました。姫路北高校の生徒たちも参加しており、衣類の提供も行われました。

16時には会場のカトリック姫路教会にたくさんの方が行列をつくっており、用意した50人分はすべてなくなりました。その後、姫路城周辺で路上生活をしている男性のもとを訪問し、学生たちから路上生活について質問させていただきました。「現在のレインボーなどの団体の炊き出しはどう思いますか」の問いに「自分から炊き出しの場に行くのが嫌だとしても自分を探して来てくれるからありがたい」との回答があり、ホームレスになった経緯などを語ってくださいました。

 

 

 

この度の経験をもとに6月には大阪市西成区でのフィールドワークを予定しており、ホームレス支援や生活困窮者の生活支援の実情について学ぶ予定です。

 

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