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学科トピックス

社会福祉学科武田ゼミ 2つの事業を視察し、福祉支援について考える

2023年07月28日 社会福祉学科

7月21日(金曜)、社会福祉学科武田ゼミ3年生6名が兵庫県姫路市で福祉事業を運営している2つの法人を視察しました。

 

午前中に兵庫県から生活困窮者自立支援法に基づく自立相談支援事業の委託を受けている「NPO法人神戸の冬を支える会」を訪問し、昨今の生活困窮者の相談状況について説明を受けました。刑務所出所者、外国人、DV被害者、ホームレスの人等に対する福祉的支援の実践をリアルに感じられました。

 

福祉事業視察の様子  福祉事業視察の様子

 

午後には介護保険法に基づくデイサービス事業を展開している「社会福祉法人あかねデイサービスリゾート杣緑(そまみどり)を訪問し、リゾートをテーマとした取り組みやケアサービスの質的向上を目的としたスタッフ教育方法について説明を受けました。高齢者の意識にある介護サービスを利用するという抵抗感を払拭する多彩な部活動や露天風呂などのリゾート感ともてなしを追求したケアサービスの在り方を体感しました。

 

福祉事業視察の様子  福祉事業視察の様子

 

福祉事業視察の様子  福祉事業視察の様子

 

 

福祉事業視察の様子

帰りには佐用町のヒマワリ畑にも立ち寄り、とても充実した一日となりました。

 

 

【学生の感想】

 

神戸の冬を支える会でお話を聞かせていただいて、元々は国はなぜ窃盗を繰り返す人を支援する必要があるのかという考えを持っていましたが、そういう人だからこそ支えるべきだという考え方がとても印象的でした。窃盗等の軽犯罪を繰り返し、再逮捕に至るのには住まいがないという背景があり、住まいの確保に対する支援を行わないとその後の支援にすら繋げて行くことが困難だということがわかりました。繰り返し粘り強い支援が貧困には必要不可欠だと感じました。

清水太智(社会福祉学科3年/広島県立日彰館高等学校)

 

神戸の冬を支える会の活動内容について知るきっかけになりました。1995年の大震災で家を失った人達には支援をしているのに震災前からホームレスの人たちにはお弁当が配られない、生活保護を役所に申請しようとすると門前払いされるため野宿生活を余儀なくされている人たちを支援するために活動を初めて、それからは刑事施設から出所してきた人たちやDV被害者の相談支援を行っているとのことでした。実際に裁判所で再犯防止のためにこういう支援をしていると伝える情状証人として立たれていることに驚きました。刑事施設から出所した人であっても偏見を持たずにその人にあった支援をしていくことがソーシャルワーカーとして大切なことだと思いました。

野本明日香(社会福祉学科3年/土佐女子中学高等学校)

 

 

「デイサービスリゾート」という言葉を初めて聞いたけど、施設に入ってきた瞬間からその名の通りだと感じました。施設と聞くと閉鎖的なイメージがあったため、綺麗に整備され、開放的な空間にとても驚きました。  自立支援活動として、沢山の趣味活動や部活動があって、活動すると「蓮」という施設の共通紙幣がもらえて利用者の方が好きなように使えるなど、「もっと貯めたい」などという意欲から、本人のモチベーションアップとリハビリ効果につながっていると感じました。  また、マイスター制度などを通して職員の知識・技術面、やる気の向上にも繋げる働きがされており、施設が一体となってサービス提供しているのだと感じました。  よく、授業で「いきいきとした生活とはなにか」ということについて考える機会があるけど、いきいきとした生活とはまさにこういうことなのだと、心から感じられました。とても貴重なお話が本当に沢山聞けておなかいっぱいです。

永野怜(社会福祉学科3年/高知県立高知工業高等学校)

 

自分が今まで想像していたデイサービスとはかけ離れていて、ひたすらすごいという言葉しか出ませんでした。部活動などがあり、自分の好きなことや元々していたことを選んで自由に活動することが出来るのは生きがいづくりになっているんだなと思いました。スロープの話を聞きましたが、必ずしも平らであることが正解ではないという考えも生まれて、自分の中の考え方が色々変わったと思います。支援する側が全部してしまうのではなく、利用者が自発的にすることをサポートするという形なのが伝わりました。また、働いているスタッフも働きがいを持つことができるマイスター制度というシステムがあり、5段階の社内資格を取ればランクが上がるごとに給与もアップするというスタッフも給与のために頑張れる環境づくりというのを初めて知りました。今回杣緑を訪問し自分の中の考え方や介護とはどういうものかというのが少し変わったかと思います。

鈴鹿健斗(社会福祉学科3年/岡山県立津山商業高等学校)

 

今回杣緑を見学したことで、デイサービスの印象がかなり変わりました。特に印象に残ったことは2つあります。一つ目は設備についてです。温泉や、カラオケ、庭園、ゴルフ場といった、普通の施設にはあまり見られないような、「施設」の閉塞感を感じさせない様々な施設、取り組みに驚きました。また時間が決められているのではなく、好きな時に好きな場所へ行ける自由な選択を可能にしていることで施設に対するマイナスなイメージを減らしているのだと考えました。2つ目は、施設の理念、取り組みについてです。利用者だけでなく、職員のモチベーションも保つために給与アップが可能であることです。マイスター制度といったものがあることを初めて知りました。福祉の世界では、仕事の対価が少ないといったイメージが強かったのですが、自分で努力した分だけ、対価が払われる制度は、どの世界でも必要なものだと思います。また給与のことだけでなく、福祉、介護に対する正しい知識、技術をしっかりと身につけることができ、利用者の満足度も上がるので、マイスター制度は多くの施設が導入するべきだと感じました。今回の見学を通して、福祉の世界で行われている取り組みや、デイサービスの詳細を詳しく知ることが出来ました。利用者だけでなく職員の思いを反映させることはとても重要なことだと思いました。

高橋優介(社会福祉学科3年/岡山県立津山商業高等学校)

 

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