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学科トピックス

2022年度「美作大学社会福祉学会~卒業生・在校生交流セミナー」を開催!

2023年03月06日 社会福祉学科

2月19日(日曜)、本学100周年ホールにて「美作大学社会福祉学会~卒業生・在校生交流セミナー」を開催しました。

 

卒後セミナーの様子

 

「美作大学社会福祉学会」は社会福祉学科卒業生が集い、福祉現場の仕事内容、やりがい、抱えている課題などを共有し、大学で学んだことと福祉実践を結びつける機会を作るために設立されました。

また、交流を通じて卒業生と在学生がつながる契機となり、卒業生のみならず大学圏域の福祉専門職とのつながりを作り、お互いの研修の場となることを目的としています。

今年で15回目の開催となり、卒業生や在学生、教職員合わせて約150名(オンライン参加を含む)が参加しました。

 

卒後セミナーの様子

 

冒頭に小坂田稔学科長より、「社会福祉法の改正により重層的支援体制整備事業が創立され、福祉の現場は大きく動いている。今回のセミナーではそのことを念頭に置き、卒業生は現場にどのような影響が出て、どのようなことが求められるのかを考えてもらいたい。また、在学生は現場で働く先輩の話を聞いて、今大学で学んでいることの意味を考えてほしい」と挨拶がありました。

 

卒後セミナーの様子

 

第1部では、「模擬ケースカンファレンス『多機関・多職種連携』」と題して、障害、児童虐待、介護、生活困窮等の複合的な課題を抱えた家庭に対し、多機関・多職種が連携して関わることで「重層的支援体制」を理解することを目的に、専門家による模擬カンファレンスを行いました。

 

卒後セミナーの様子

 

地域包括支援センター社会福祉士の松尾彰氏、弁護士事務所弁護士の高木成和氏、社会福祉協議会社会福祉士の坂手彩花氏(本学卒業生)、行政保健師の高見京子氏、の4名が登壇し、事例をもとにそれぞれの機関・専門職としての視点から、世帯全体の支援について話し合いました。

 

卒後セミナーの様子  卒後セミナーの様子

卒後セミナーの様子  卒後セミナーの様子

 

模擬カンファレンス後の解説では、4名がそれぞれの視点からどのような意図で発言したのか説明がありました。分かることと分からないことを整理することの重要性や、自分の立場とは一見関係ない情報にも広く関心を寄せ、サービスに結びつくものだけでなくクライエントとの関係づくりのために情報収集することの必要性などについて解説がありました。

 

卒後セミナーの様子

 

 

その後、小坂田学科長より「地域共生社会の中で社会福祉士に求められること」と題した講話がありました。

「現代はヤングケアラー・ダブルケア・孤立死など様々な問題があるが、一つの世帯で複数の問題をかかえる、問題の複合化が起きている家庭が増加していることが大きな特徴である」と話され、「それらの問題を解決するためには、地域住民が支え合い、誰もが住み慣れた地域でともに暮らしていける『地域共生社会』の実現に向けた取り組みが必要である」と強調されました。

また、必要な支援を包括的に提供する考えを障がい者や子どもなどへの支援にもつなげていく、「多世代(全世代)支援型地域包括システム」の話もあり、地域包括ケアシステムのあり方も大きく変わっていくことを説明されました。

 

 

第2部では、2018年まで社会福祉学科で教員として勤務されており、昨年亡くなられた後藤光雄先生を偲ぶ会が行われました。

 

卒後セミナーの様子

 

思い出スライドショーの上映や、ゼミに所属していた卒業生が壇上で涙ながらに後藤先生とのエピソードを話しました。また、長年一緒に福祉の道を歩んできた小坂田学科長からのメッセージもあり、参加者は目に涙を浮かべ後藤先生との別れを惜しみました。

 

 

第3部は会場を移し、各教室で分野別分科会が行われました。

「障がい者福祉」「高齢者福祉」「児童福祉」「医療福祉」「地域福祉(社会福祉協議会・地域包括支援センター)」「行政福祉」の分野別に実施され、在学生は将来の進路として考えているブースに行き、活発に先輩たちと情報交換を行っていました。

 

卒後セミナーの様子  卒後セミナーの様子

 

交流を通じて、卒業生は在学生から大学生活や取り組みについて聞くことで、自分たちの時代との違いや大学の現況について深く知ることができ、在学生は就職や勉強に関する悩みなど同じ学科を卒業した先輩だからこそできる助言などを受け、有意義な時間となりました。

 

 

卒後セミナーの様子  卒後セミナーの様子

 

学科の名称変更をしながら、社会福祉学科(福祉環境デザイン学科→福祉のまちづくり学科→現在の社会福祉学科)の卒業生は、現在まで1226人となります。地域で活躍できる人材の養成を目標に、多くの卒業生を輩出してきました。

来年度も開催を予定しています。多くの卒業生の参加をお待ちしています。

 

3.すべての人に健康と福祉を 質の高い教育をみんなに

 

 

 

 

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