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学科トピックス

社会福祉学科2年が「はるそら」さんの講演で若年性認知症への理解を深める~加齢の理解~

2022年10月20日 社会福祉学科

10月13日(木曜)、大学社会福祉学科2年生など70人が「加齢の理解」と「ソーシャルワークの理論と方法Ⅰ」の授業内で、一般社団法人『はるそら』のメンバーの方からお話を伺いました。

『はるそら』は、岡山県で認知症・若年性認知症のご本人やご家族、専門職その他さまざまな人が集い語り合い、一歩を踏み出すための作戦会議ができる気軽な居場所を作ることを目的に活動されている団体です。代表の多田美佳氏がご自身の経験から必要性を感じ、2019年4月に設立されました。

 

授業の様子  授業の様子

 

多田氏は本学の非常勤講師を務められており、若年性認知症の当事者の実情や、家族の思いを学生たちに知ってもらうため、これまでもメンバーである当事者の方とともに、大学で講義してくださっています。

多田氏からはご自身の介護経験と『はるそら』を設立したきっかけや現在の活動を、メンバーのキクさんからは、認知症の正しい理解と周りが理解することの重要性をお話しいただきました。

その後、テッチャンを交えた3人のトークにより、認知症の診断を受けたときの気持ちや、周りの心ない言葉に辛かったこと、一方で仲間や理解のある人との交流で前向きに生活していることなど、当事者ならではのお話を伺いました。また自分の身内が「認知症かもしれない」となった場合にどうするか、学生同士で話し合いました。

 

授業の様子  授業の様子

 

最後に多田氏から「認知症と言っても高齢者と若年者では抱える問題が大きく違う。認知症の理解とともに、若年性認知症本人と家族が抱える課題についても関心をもって学んでほしい」、「認知症は誰でもなりうるのだから、備えをしておくことが大切」とまとめがありました。

 

 

この「加齢の理解」は大学社会福祉学科2年生の開講科目で、発達の観点から「老化についての理解」、そして「老化に関する心理」や「身体機能の変化」などの特徴を学び、高齢者を様々な局面で支援できる知識と技能を身につける授業となっています。

心理面での特徴などを学ぶことから本学児童学科で「心理学概論」や大学院で「認知心理学特論」などを担当する妻藤真彦教授と高齢者福祉分野を専門とする社会福祉学科の堀川涼子教授が担当しています。

 

学生からは、「若年性認知症のご本人の想いをくみ取り、楽しみの居場所や学びの機会をつくることで、『普通の暮らし』を継続させることができることが分かった。自分もそういう支援ができる社会福祉士になりたい」、「周囲の理解を深めるために、活動を知らせていくことが大切」、「今回の授業や、以前参加した丹野さんの講演会のような機会に積極的に参加して、自分自身が認知症について正しく理解し、自分事として考えるようにしていきたいと強く思った」といった感想が寄せられました。

 

3.すべての人に健康と福祉を SDGs

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