社会福祉学科の4年生が中山間地域における福祉の実態と役割を学びました
2017年08月08日 社会福祉学科
社会福祉学科の4年生が、7月30日から8月1日の3日間、集中講義「中山間地福祉のまちづくり」で、中山間地域における福祉の実態と役割を学び、それらの地域が抱える課題に向き合いました。
【学生レポーター 社会福祉学科4年 石原 尚己さんより】
集中講義1日目
授業の担当は、地域の問題について活発に研究をしている作野広和先生(本学非常勤教員・島根大学教育学部教授)です。1日目の授業では、作野先生が研究している中山間地域の事例を聞いたり、統計を見たりして、中山間地域の実態を客観的に把握しました。その後、中山間地域が抱える問題やその要因をグループワークで話し合いました。
集中講義2日目
典型的な中山間地域である兵庫県佐用町でフィールドワークを行いました。街並み散策や、ひまわり畑と道の駅の視察を通して、佐用の地理、歴史、文化、福祉等の実態を知りました。また、住民が中心になってまちづくりに取り組んでいる集落の人々に会い、お話をお聞きしました。公共交通機関がなくなった江川地区では、住民自らが交通機関を作り運営しているという話を聞き、とても印象に残っています。人口減少や高齢化などの課題を抱える中で、自分たちの地域をなんとか守りたいという熱い想いが伝わってきました。
集中講義3日目
3日目には、これまでの講義を振り返り、どのように中山間地の地域づくりを進めていくか、パネルディスカッションを行いました。
最後に
作野先生がお話しされた話の中で「地域活性化の賛成派もいれば、反対派もいます。そのどちらにも属さない大勢の人を、賛成派にいかに引き込むかが地域づくりの鍵になります」ということばが、とても印象に残っています。
僕は、離島の人々の暮らしに興味を持っていて、卒論では離島が無人島にならないための支援について研究をしています。この授業の内容や体験がとても役に立つものだったので、学んだことを卒論や将来の仕事に活かしていきたいと思います。