Home>学部・大学院>福祉の分野について>社会福祉学科>学科トピックス>暮らしがいのある『まち』であるためには~令和2年四校連携講座「地域創生学」を開講~

暮らしがいのある『まち』であるためには~令和2年四校連携講座「地域創生学」を開講~

2020年09月07日 社会福祉学科

7月29日(水曜)~8月29日(土曜)、津山市内の県立4高が連携して地域の課題や解決策を考える「地域創生学」が津山高校、津山東高校、津山工業高校、津山商業高校の生徒23人参加のもと実施され、今年度より社会福祉学科の武田英樹准教授が、この講座全般のコーディネートや各グループ・全体への助言など、全体指導者を担当しました。

この連携講座は、地域と連携した多様な学習活動と成果の発表を通して、美作地域の「今」が抱える諸課題を発見する力を育み、発見した課題の解決に向けて行動できる様々な力を有した「将来の地域を担う人材」の育成を目指して行われる講座であり、今年で4回目の開催となりました。

発表の様子

今年度は「魅力的な『まち』づくり~暮らしがいのある『まち』であるためには~」をテーマに、「医療・福祉」「教育・人材育成」「産業」の3つの項目に分かれ、フィールドワークやグループワークなどを通して、津山市が抱える問題点を探り出し、解決策を津山市に対する提言としてまとめていく形で進められました。

資料を準備する様子
フィールドワークの様子

発表では、「医療・福祉」のグループからは、コロナ禍で人と接する機会が減り、精神的孤独を感じている人が増えていることを問題視し、ZOOMやSkypeなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスを、高齢者でも簡単に使用できるようなソフトの開発について提言しました。 「『こねくとん』で繋がるつやま」と題して、操作が簡単で文字が大きくて読みやすい等、高齢者でも扱いやすいソフトを開発し、若者がボランティアで使用方法を教えることで、そこから新たな繋がりが生まれることを見込んだ内容で、「『こねくとん』を通じて地域全体が繋がり、若者に対してイメージアップにも結び付く取り組みにしたい。」と訴えました。

教員が助言する様子
発表の様子

その他、「教育・人材育成」のグループからは、子どものゲーム依存症と高齢者の孤独を課題とし、子どもと地域住民がイベントを通じて活用されていない公園を美化・整備する「地域の公園復興プロジェクト」。また、「産業」のグループからは、空き店舗が多くみられる津山市中心街を、高校生が活気あふれる市街地にし、老若男女が集う場所にする企画などが提言されました。

教員による総評の様子

全体指導者として、高校生たちのフィールドワーク・グループでの話し合い・発表等を統括した武田准教授は、
「発表直前まで準備を続け、より良いものを作り上げたいという姿勢に敬意を表します。また、準備段階では多様な意見があることに気づき、自分の意見をグループにフィードバックする行動、最後に提言としてまとめ上げることの難しさを感じたかと思います。講座の初めに『皆さんは能力不足ではなくて経験不足である』と伝えましたが、今回の経験はこれからの社会を生きていく上での大きな力をつけたと思います。
また、地域創生のためには、「新しいもの開発する」「今あるものを発掘し新しい価値生み出す」等の視点が必要です。何より人が地域を創っているという視点を持つことが重要です。そして、今回は高校生である皆さんも津山を支える人材の一人であるという事を意識できたのではないでしょうか。今後は、行政・産業・教育機関・市民がどのようにコミットしていったらより良いまちづくりができるか考えてください。そして、この取り組みを継続させて、将来あなたたち自身が高校生たちを受け入れる側になって、後輩たちをサポートしていってほしいです」と高校生にメッセージを送りました。

4 質の高い教育をみんなに
11 住み続けられるまちづくりを

学科カテゴリー

学科トピックス一覧