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社会福祉学科~授業で当事者の想いを聴く~

2020年06月15日 社会福祉学科

6月3日(水曜)、社会福祉学科2年生が「障害の理解」の授業で、「NPO法人東備 多機能型事業所 ユートピア」を利用されている当事者の方からお話を聞きました。

当事者による講義の様子

初めに、大谷 俊之所長から施設の概要や、利用者さんが店番をする駄菓子屋の運営、地域と連携して行っている防災訓練やお祭りなど、活動内容の紹介がありました。

大谷所長は「地域との交流を大切にすることが、利用者さんの個性を発揮することにつながる。そして、利用者一人一人の持ち味を活かして地域を活気づけていきたい。」と実践している障がい者支援についての考えを述べました。

所長による説明の様子

続いて精神障がいの当事者の方からお話がありました。

これまでの症状が辛かった時期などを振り返り、そして、「ユートピア」との出会いや、ピアスタッフとして働くこととなった経緯について学生にわかるように伝えてくれました。

また、2019年にたちあげたセルフヘルプグループ「夢ネット東備」での当事者活動についての想いもお話されました。

所長による説明の様子

学生たちは真剣な眼差しで当事者の生の声を聞き、障がいのある方の生き方などをより深く学ぶことができました。

受講した学生の感想

「今回のお話を通して、知識だけではうまくいかないこともたくさんあるということが分かりました。当事者の方の話を聞いてみると、自分が想像していた以上につらい症状であり、症状は人それぞれで当事者の方でも共感しきれない部分があることも分かりました。だからこそ、一人ひとりに寄り添い、自分で勝手に決めつけず、しっかりと話を聞いてあげることが大切だと理解しました。」

「“働く目的はお金だけじゃない”というお話と“何かあった時にヘルプをだせる場所にしてあげたい”という話が印象に残りました。障害のある方々を働き手としてしっかり支援し、利益を得るのも大切だけど、利用者さんがやりたいことを楽しみながらすることで自己肯定感がうまれたり、人から必要とされていることを感じることのほうが大切だということがお話を聞いてよくわかりました。」

「今回のお話を通して、当事者の方の思い、そして社会保障の原点というのを私も忘れないようにしたいと思いました。また、将来、社会福祉士としてピアスタッフの方に助けていただく機会があると思うので、実際に働かれている方のお話を聞くことができたのは社会福祉を学ぶ学生として財産になりました。」

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