誰もが住みやすい地域を目指して連携を~大学社会福祉学科犯罪被害者支援研究室がフォーラムを開催します~
2019年02月04日 社会福祉学科
美作大学社会福祉学科 犯罪被害者支援研究室(新谷研究室)は、本学の社会福祉学科2年生、3年生が自主的に集まり、岡山県北で犯罪被害者支援活動を行っています。(現在11名)
「犯罪被害者支援」には、心理的な支援や社会的資源の活用、様々な機関や職種との連絡調整が必要であると言われています。そういった背景の中で、本学社会福祉学科の学生たちがめざすソーシャルワーカー(社会福祉士)に対する期待は年々大きくなっています。指導教員の新谷芳子(にいやよしこ)講師は、自身が社会福祉士でもあり、ソーシャルワークの専門家として、学生たちの活動を指導・支援しています。
犯罪被害者支援の活動を通じて、学生たちは、現在の犯罪被害に遭われた方やその家族を支える制度は徐々に整いつつあることを感じながらも、被害者等の生活を支える社会資源は未だ乏しい上、それぞれの関係機関が単独で支援を行っている現状から、二次被害・三次被害に遭った時に、被害者が自ら行動を起こさなければその実情に合った支援を受けることができなかったり、地域によって受けられる支援に差が生じたりしていることに、大きな問題があるのではないかと感じています。
そのため、犯罪被害に遭われた方やその家族が、事件直後から経過とともに変化するその後の生活に至るまで、実情に合った継続的な支援が受けられるよう、各関係機関や民間団体・地域住民同士がつながり支えていく体制づくりが必要だと考えました。
そこで、その第一歩として、犯罪被害者支援に関わっておられる岡山県北の各機関の方々を対象に、「岡山県北発、犯罪被害者を地域で支え合う関係づくり~誰もが住みやすい地域を目指して~」をテーマとしたフォーラムを開催します。
<実行委員会委員長 林 里奈さん(社会福祉学科3年/岡山県真庭高(落合校地)出身)>
フォーラムでは、犯罪被害者やその遺族の思いや生活実態を知り、支援の在り方について考え、関係機関同士が顔の見える関係作りができることをこのフォーラムの目的とし、基調講演後には関係機関の情報交換・共有の場の機会も設けます。
犯罪被害者支援についての協議は、各市町村単位で協議会が開催されていますが、岡山県北圏域といった市町村の垣根を越えて各関係機関が集まり犯罪被害者支援について考える場はこれまでになく、これを機会に、県北の関係機関が協力しあい、犯罪被害者支援の輪を広めていければと考えています。
<美作大学社会福祉学科の犯罪被害者支援活動 1・2・3・4>
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岡山県北犯罪被害者支援フォーラム詳細
~誰もが住みやすい地域を目指して~
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日程
13:35 遺族講演
「犯罪被害者支援のこれからを考える」
―支援の輪を広く強くつなぐためには―
山本 美也子(やまもと みやこ)氏
NPO法人 はぁとスペース 代表
14:35 情報交換会
ワールドカフェ方式で各関係機関との情報交換
※犯罪被害者支援についての思いや悩み、疑問点について
15:05 グループ発表
15:15 講師助言