Home>学部・大学院>福祉の分野について>社会福祉学科>学科トピックス>「共助」の機能を確認するために~社会福祉学科の学生たちが北園町内会の避難訓練に参加~

「共助」の機能を確認するために~社会福祉学科の学生たちが北園町内会の避難訓練に参加~

2018年11月07日 社会福祉学科

10月27日(土曜)、美作大学が所在する北園町内会の避難訓練が実施され、本学社会福祉学科小坂田稔教授・堀川涼子教授と小坂田ゼミ・堀川ゼミに所属する学生が参加しました。

この避難訓練は、地域防災システムの構築のため、2018年4月に本学の体育館が「津山市指定緊急・指定避難場所」として指定されたことを受けて、町内の住民の方々が本学の体育館へ避難する初めての訓練となりました。

 

resize_DSCF0016.jpg

 

resize_DSCF0036.jpg resize_DSCF0040.jpg

 

resize_DSCF0035.jpg resize_20181028_hosakada.jpg

 

resize_IMG_0578.jpg


北園町内会住民を中心とした実行委員会が主体となり、企画、実施しましたが、こういった避難訓練などの緊急の場面においては、「地域のコミュニティ」の重要性が顕著に現れることもあり、その重要性と地域の現状を感じるため、「地域福祉」を学ぶ学生たちはこの実行委員会に加わり、津山市社会福祉協議会や津山市地域包括支援センター、小坂田先生と堀川先生と一緒に企画立案から準備、当日の訓練に関わりました。

 

resize_DSCF0015.jpg resize_DSCF0019.jpg

 

平成7年の阪神・淡路大震災以降に広く知られるようになった「自助」「共助」「公助」の概念のうち、「共助」(大災害直後の「公助」が機能しない場面では、「共助」が重要となる)の意識を高め、実際に避難してみることで必要な手助けや時間、事前の備えなどを確認し、町内で共有するために行われました。

 

resize_20181028haisyosya_hinan.jpg


訓練は台風等による集中豪雨の発生を想定し、住民100名以上が参加して行われ、要支援者の避難の様子はライブ中継を行い、無事避難する様子が見届けられました。

避難後、「避難誘導・支援訓練」が実施され、「車いす利用者、視覚障害者の移動支援訓練」では、小坂田先生と津山市社会福祉協議会に勤務する本学卒業生が指導にあたり、車いすの使用方法や注意点、視覚障害者の誘導の注意点などを説明し、「搬送訓練」「救護訓練(心肺蘇生法、AED取扱訓練)」も津山圏域消防組合消防本部の協力で行われ、避難してきた住民全員が訓練を実施しました。

 

resize_20181028_hsikaku2.jpg resize_20181028kurumaisu2.jpg

 

resize_20181028AED.jpg

 

避難訓練全体の「ふりかえり」を4班に分かれて行い、学生たちが班ごとの進行を務め、それぞれの班のまとめを発表しました。

 

resize_DSCF0065.jpg resize_DSCF0058.jpg

 

参加者の方々からは、「北園町内にある大学が避難所に指定されたことで、遠くまで行かなくても安心して避難できるようになった」「こういった緊急の場面では日頃からのつながりが大切だと感じた」「今日参加できなかった住民にもしっかりと伝えたい」などと口々に話をされていました。

町内会としては、避難時に町内の危険箇所の把握、プロボノ(専門家・特殊技能者のボランティア)の把握など、今後の課題も語られ、予想以上に有意義な取り組みとなりました。

 

resize_20181028_hhijosyokuhaihu.jpg

 

学生たちの目指す「社会福祉士」の重要な役割の一つに、「地域のコミュニティづくり・まちづくり」があります。

地域でこの役割を担う「社会福祉協議会」や「地域包括支援センター」には、本学社会福祉学科で学んだ卒業生の多くが勤務しています。

学科カテゴリー

学科トピックス一覧