地域運営組織の実態と取り組みの成果を聞いて~大学社会福祉学科の学生が加茂でフォーラムに参加~
2018年09月19日 社会福祉学科
9月15日(土曜)、社会福祉学科の学生19名が「地域づくりフォーラムin加茂」に参加しました。
このフォーラムは、合併後に津山市となった旧加茂町の新加茂地区住民自治協議会の設立10周年を記念して開催された事業で、「新加茂地区住民自治協議会の活動報告」「基調講演」「シンポジウム」の3部構成で実施されました。
基調講演をする島根大学作野広和先生が担当する社会福祉学科の集中講義「中山間地福祉のまちづくり」を履修する4年生16名と社会福祉学科の加茂町物見地区での地域づくり・まちづくりのプロジェクト『ものみりょくプロジェクト』に興味のある2年生3名の合計19名で、フォーラムを通して地域運営組織の現状と取り組みの成果などを聞き、集中講義で得た学びをさらに深めました。
「シンポジウム」で、みんなの集落研究所主席研究員 阿部 典子氏が今まで関わってこられた中山間地をはじめとした様々な地域運営組織について、あば村運営協議会事務局長 皆木 憲吾氏があば村(津山市)を一つのブランドとして確立する戦略などについて、津山市社会福祉協議会地域福祉課課長補佐 神田 和幸氏が地元社会福祉協議会としての新加茂地区との関わりや今後の展望について、それぞれ述べ、総まとめとして作野先生が新加茂地区における「これからの地域づくりについて」、問題提起、提案・提言を行いました。
この提言を受け、新加茂地区住民自治協議会会長 赤澤 俊彦氏が、「地域運営組織としてさらなる発展をするために、どのように活動や取り組んでいく必要があるか示唆いただいた。新加茂地区として地域の実情にあった方法を地元住民でしっかり協議検討し、地元外との連携も深め、進めていきたい」と応えました。
シンポジウムの途中には、作野先生より「地域住民の方と学生さんとでこの町の自慢できるところ、地域づくりなどについて意見交換などしてみてください。」との呼びかけがあり、学生たちは住民のみなさんと積極的に意見交換や話をしていました。
このフォーラムには津山市社会福祉協議会も大きく関わっており、社会福祉学科の卒業生も企画運営に携わっています。
学生たちは、地域運営組織の10年の取り組みや今後について聞き、地域づくり・まちづくりなどに社会福祉士としてどう関わっていくかを実践的に学ぶ機会となりました。