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「認知症になっても心豊かに安心して生活できる津山」を考える~100周年ホールで市地域包括支援センターフェア開催~

2018年09月21日 社会福祉学科

9月10日(月曜)、津山市地域包括支援センターフェアが、美作大学内の美作学園100周年記念館5階 100周年ホールで開催されました。

今年度は、津山市高齢者保健福祉運営協議会委員長でもある本学社会福祉学科の学科長小坂田稔教授がこのフェアの企画提案者であること、津山市地域包括支援センターがある津山市社会福祉協議会に卒業生が多く勤務することなど、県北を中心に地域で活躍する福祉人材を多く輩出している現状から、本学学内での開催となりました。

 

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岡山県北を中心に自治体関係者や社会福祉協議会の職員、福祉施設の職員、また認知症の方を家族に持つ方や本学社会福祉学科学生などで、会場の100周年ホールはほぼ満席となりました。

「認知症になっても心豊かに安心して生活できる津山に」をテーマに、認知症理解の推進と認知症の方やご家族への取り組みを津山市全体で進めるために、第1部では認知症当事者である竹内 裕(たけうち ゆたか)さんの基調講演「認知症当事者の想いを聴くことから始めよう」、第2部では全国的に取り組みの先進地と呼ばれる地域からパネラーを招き、パネルディスカッションを実施しました。

 

基調講演は、竹内さんに津山市包括支援センター職員がインタビューをする形式で進められました。認知症がわかった時に家族から計算ドリルを勧められたが自分はとても嫌だったことなどご自身が経験されたことを例示され、「症状は人によって千差万別。もちろんしたいことも人によって違う。家族や身近な人が本人から根気強くしたいことを聞く。したいことができるようにするにはどうしたらいいか考えることが大切ではないか。」と話されました。

 

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パネルディスカッションでは、小坂田先生のコーディネートの元、全国的にも先進的な取り組みをされている「白川病院医療連携室(福岡県大牟田市)室長 猿渡 進平氏」「富士宮市地域包括支援センター(静岡県富士宮市)センター長 新谷 久美子氏」「津山市地域包括支援センター センター長 伊藤 智江美氏」に基調講演をしてくださった竹内さんを加え、有意義な事例発表やディスカッションが繰り広げられました。

 

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参加された方は、それぞれの立場で参考になるような事柄やキーワードを見つけ、メモをとったりしながら熱心に聴講していました。

 

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最後に、コーディネーターの小坂田先生が、「大牟田市や富士宮市が何年もかけた取り組みが今の形になっています。津山はまだまだこれからです。津山市全体でどう作っていくかそれぞれが考えてもらいたいと思います。今日聞いた話をそれぞれが地域に持ち帰り、「認知症になっても心豊かに安心して生活できる津山」を作る取組みに地域住民みんなが参画し、地域のみんなが笑顔で暮らせる、『地参・地笑』の地域づくりを実現していきたい。」と力強く締めくくりました。

なお、このフェアの全体進行を、本学社会福祉学科の卒業生 新免 美和さん(2016年度卒業・兵庫県日高高校出身)が務め、本学社会福祉学科の学生たちが会場準備や来場者の会場案内などをお手伝いしました。

 

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また、会場には美作市役所や新見市役所などで社会福祉士として勤務する卒業生などが参加していて、地域に根ざして頑張っている姿を見ることができました。

 

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