生きたデータを使い、考察・提案~大学社会福祉学科3年生が「社会調査の基礎」でアンケートの結果報告会~
2018年08月01日 社会福祉学科
7月28日(土曜)、大学社会福祉学科3年生と編入生46名が、「社会調査の基礎」で前期4か月間の総まとめとして、自分たちで企画、実施、分析したアンケートの報告発表会を実施しました。
この授業では、地域の生活問題・課題、要擁護者のニーズなどを的確に把握し、分析していくための「社会調査の知識と技術」について学びますが、サンプルデータでの分析ではなくより実践に近い形で調査、考察、提案をしたいと学生からの意見があり、今年度より新たな試みとして地元北園町町内会の協力を得て、アンケートを実施し、生きたデータで現状の把握、分析ができるよう工夫しました。
学生たちは6つのグループにわかれ、それぞれ「グランドゴルフの効果について」「楽しみ・趣味と健康状態の関係性」「外出目的と外出頻度」「出身地と地域活動の参加頻度について」「北園町民の防災意識について」「北園町の高齢者のスマホ・IT機器の普及率」のテーマで報告・発表しました。
報告発表会にはアンケート調査に協力してくださった大学のある地元北園町町内会(会長菅原良二さん)の多くの住民の方が参加してくださいました。
報告発表会が終了した後は、参加いただいた町内の方に各班に入っていただき、グループごとに討議・意見交換を行いました。
会を通して、学生からはもちろん参加いただいた住民の方からも質問や意見、具体的なアドバイスなどもたくさんでて、大変活発な発表会・グループワークになりました。
学生たちは、「実際、調査を実施する事で、住民の方の目線に立ち、地域の課題に向き合うことの大切さと、訪問して生の声をお聞かせいただくことの困難さを知ることができました。また、アンケート時の丁寧な対応やグランドゴルフでの交流など、住民の皆様からの温かい思いやりを感じることができ、とても嬉しく、感謝しています。この活動が北園町内会の皆様との新たな結びつきとなるようにこれからも活動していきたいと考えています。」とお礼の言葉を述べました。
参加された町内の方は、「学生さんたちがこのようなことに取り組んでくれた事が大変嬉しい。次は全数調査などにも挑戦して欲しい。町内会としても全面的に協力させてもらいたいと思います。応援しています。できれば次年度の学生さんにも引き継がれていき、継続性のある取り組みとして育てていただきたい。期待しています。」とお話くださいました。