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住まいの中に福祉を探そう!~社会福祉学科「住まいと福祉」で疑似体験~

2018年05月24日 社会福祉学科

「住まいと福祉」は、社会福祉学科の「教養・基礎教育科目」の科目で、2年生の前期に開講されている科目です。高齢者や障がいのある方が住み慣れた住居で安全で安心した生活ができるよう、心身機能に適した福祉的住環境、使い勝手のよい住環境づくりの相談・支援ができる社会福祉士になることを目指した授業です。

 

写真:片マヒ体験をする学生2人と担当教員、介助の先輩学生  resize_180516_D72_5278.jpg

 

5月16日の授業では、スロープや段差を乗り越えたり、障害者専用トイレの利用などの「車椅子体験」と疑似体験器具を使っての「右片マヒ体験」の2つをグループごとに体験・体感しました。また、体験後にはスロープの勾配や階段の高さ、手すりの直径などの寸法の計測をしました。

 

写真:段差を乗り越える車椅子の写真  写真:片マヒ体験用の器具  写真:片マヒ体験で学内の階段をのぼる学生

 

写真:スロープの勾配を計算するために必要な部分の寸法を図る学生たち 

 

この疑似体験には、昨年度2年生でこの授業を履修した3年生が授業補助にあたりました。3年生は、後輩たちがスムーズに体験できるように器具や装置の準備、片付け、装着や体験するときのポイントを後輩たちに手ほどきをしました。

「車椅子の方は落ちたものを拾うのにも一苦労です。こんな思いをされている人がいるのだとあらためて考えました。」「片マヒは、自分たちにない障がいの体験なので、動かしたくても動かないなど、もどかしい思いをしました。」「この体験を通して、介助や支援をする時に介助される側の気持ちも考えて行動できる。」「介助を受ける時に声をかけてもらったので、とても安心できた。」といった感想が学生から出ていました。

 

写真:学内に設置されたスロープを昇る学生  写真:片マヒ体験をする学生2人と介助役の学生  resize_180516_D72_5242.jpg

 

授業を担当する後藤光雄先生は、「できない人がもつもどかしいという気持ちをしっかり理解し、優しさをもって、介助・支援することが大事です。方法はもちろん大事だが、声がけや見守りといったことも非常に大切であることを感じてください。」と学生に熱く伝えていました。

この授業では、今後高齢者や障害者が安全で安心して暮らすためには、障害を正しく理解し、日常生活や社会生活にをおくる上で障壁(バリア)となる住居の改修が課題となる。そこで、この体験をすることで「住まい」に活かせる手法や考え方をこれから授業で学んでいきます。

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