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幼児教育学科 異文化を通して広がる学び 「保育・教職実践演習」の授業で留学生に日本行事を紹介
2025年10月17日 幼児教育学科
近年、日本で暮らす外国の方が増え、2023年度末には在留外国人数が340万人を超えました。こども家庭庁の調査(2021年)では、全国の約7割の保育施設が外国籍の子どもの受け入れ経験があると報告されています。
保育所保育指針や幼稚園教育要領にも、多様な文化や背景を持つ子どもや家庭を理解し、尊重する姿勢が求められています。
こうした社会の変化を踏まえ10月15日(水曜)、幼児教育学科では、異文化への理解を深めることを目的に「保育・教職実践演習」の授業の中で留学生との交流を行いました。
- 日本の行事を体験しながら学ぶ
授業には、津山工業高等専門学校(津山高専)の留学生と教員の皆さん、そしてタイ高等専門学校(タイ高専)の学生・教員が参加。
タイ高専からは学生18名と教員2名、津山高専からは留学生7名、日本人学生17名、教員約10名が来学し、本学の幼児教育学科学生35名とともに学びを深めました。
授業では、まず幼児教育学科の学生が、保育現場を想定して「みなさん、これから幼稚園・保育園児になってください」という呼びかけからスタート。
七夕やお月見、クリスマス、豆まき、ひな祭り、誕生会など、日本の伝統行事を分かりやすく紹介しました。
学生たちは歌やクイズを交えながら発表を行い、参加者の笑顔が広がりました。
- 各国の文化や遊びを紹介
続いて、津山高専で学ぶクロアチア、タイ、マレーシア、インドネシア出身の留学生が登壇し、それぞれの国の子どもの遊びを紹介。
異なる文化に触れる時間に、幼児教育学科の学生たちは興味津々の様子でした。
紹介された遊びを全員で体験してみたり、日本の伝承遊びである折り紙やけん玉、コマ回しなども一緒に楽しみました。
言葉の壁を越えて、笑顔と笑い声が絶えない交流のひとときとなりました。
- 一緒に食べて、語って、つながる
授業のあとは、学内の食堂で夕食にドライカレーをいただき、その後は英語交流会も行いました。
テーブルを囲み、普段と違う雰囲気の中、学生たちはお互いの国の話題や日常の話題で盛り上がりました。
ちょっとした休憩時間にも、幼児教育学科の学生と留学生が笑顔で会話を交わす姿が見られ、すぐに打ち解けていたようです。
今回の取り組みは、異文化理解を深めるとともに、将来保育者を目指す学生たちにとって「多様な文化を受け入れる姿勢」を学ぶ貴重な機会となりました。
これからも美作大学・美作大学短期大学部では、地域や世界とつながる学びを大切にしていきます。