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学科トピックス

幼児教育学科・鈴木雪絵講師が両備檉園記念財団の研究助成を受けました

2025年10月03日 幼児教育学科

10月2日(木曜)、公益財団法人両備檉園記念財団による第47回奨励賞・助成金贈呈式が開催され、本学短期大学部 幼児教育学科の鈴木雪絵講師が研究助成の対象に選ばれました。

 

 

両備檉園記念財団の研究助成は、地域社会の発展と新産業の創出をめざし、岡山県下における独創的で先駆的な研究を支援する制度です。生物学をはじめ、文化・芸術・教育、スポーツ振興、文化財保護など幅広い分野において地域に貢献する研究を奨励しています。
 

  • 研究テーマ

鈴木講師の研究テーマは、
「竹久夢二による作品における創作上の技法についての研究~詩・絵・音楽はどのように形作られていくか~」。

この研究では、竹久夢二の詩・絵・音楽を総合的に考察し、感情や情景がどのように形・色・音へと結びついていくのか、その創作過程を明らかにすることを目的としています。具体的には、大正時代に出版されたセノオ楽譜の中から、夢二の詩・絵・音楽が一体となった作品を対象に、楽曲の作曲技法や表紙絵と詩が共有する情景、日本語学的側面から見た詩と音楽の関わりなどを分析していきます。
 

  • 研究の特色

古代から「詩は絵のごとく」(Ut pictura poesis)と語られてきたように、詩と絵、さらに音楽は互いに深い関わりを持ち、人の感情や表現に影響を及ぼしてきました。鈴木講師の研究は、竹久夢二が詩や絵を手掛け、音楽とも深く関わった作品を対象に、その三者のつながりを総合的かつ領域横断的に考察する点に特色があります。これは、理論や技術のみに偏りがちな芸術科目に新たな視点をもたらす試みといえます。

 

 

贈呈式では、小嶋光信理事長(両備グループCEO)より「それぞれの分野で元気な岡山を築いていく一助となってほしい」と期待の言葉が贈られ、鈴木講師は盾と助成金を受け取りました。

 

本学にとっても今回の助成は、地域文化の理解を深め、幼児教育に新たな広がりをもたらす大きな一歩です。鈴木講師の研究が、学生や地域にとって豊かな学びや表現の糧となることを心から期待しています。

 

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