学科トピックス
「育てられる側から、育てる側へ」助産師として命に寄り添う牧田先生からの講義
2020年11月02日 幼児教育学科
10月29日(木曜)、幼児教育学科2年生「保育・教職実践演習」の授業で、外部講師にまきた助産院の牧田妃佐子様をお招きしました。
「育てられる側から、育てる側へ」と題して講義を行っていただき、助産師として命に寄り添う現場でのご経験をもとに、命のルートから誕生について、また誕生後の赤ちゃんと母親への支援等を学生に伝えてくださいました。
現在我が国で社会問題のひとつとなっている、「産後鬱」による女性の自殺者数増加についてもお話下さり、今後、保育現場などで勤める学生にとって、具体的な保護者支援を考えさせられた内容であったようです。
牧田様は、小学生から大学生を対象に性教育についての活動をされていることから、学生達へ「リプロダクティブ・ヘルツ」「妊娠適齢期」「性感染症」「結婚や出産に対する自己決定権」など学生心身のセルフケアについてもお話くださいました。
講義後は各セミナー単位で、各担当教員と講義内容の感想や意見を活発に発言しあったり、疑問点について資料を調べたりなどした後、レポートを作成しました。
レポートの一部より
「産後、赤ちゃんがカンガルー抱っこをされると不思議と泣き止むことを知り、驚いた。また、母乳を求めて胸を探す動作をしたり、授乳中は母親の目を見ようとしたり、生まれたばかりの赤ちゃんであっても、力を持っており、それに応えていくことが大切だと知った。」
「産後鬱についてと、それによる自殺者数が増加しているということを知り驚いた。保育者として、育児不安を抱える母親に対して、どのような声掛けがよいか、またそれが必ずしも正しいかどうか分からないことであり、声を掛ける勇気すらないかもしれない。今日の講義を思い出しながら、母親が少しでも楽になるような援助を探していきたいと思う。」