学科トピックス
モンテッソーリ保育の理論及び実践について学ぶ~幼児教育学科2年~
2020年01月22日 幼児教育学科
令和2年1月20日(月曜)、幼児教育学科2年生86名が「にしあわくらモンテッソーリ子どもの家」(岡山県英田郡西粟倉村)代表の岡野真由子先生をお招きし、モンテッソーリ保育の理論及び実践について学び、国際的な視点で保育への理解を深める内容の講義を受講しました。
岡野先生がどのような経緯でモンテッソーリ保育と出会ったか、現在の西粟倉村でのモンテッソーリ保育の活動や大学や留学期間、社会人を経て、今までの経験から発見したことなどをお話いただきました。
人の一生の内、0から6歳までの最初の6年間という短い期間に、子ども達は、大小さまざまに身体を動かす能力を身につけ、自らをとりまく環境や言語・数といった世界に対しても、強烈な関心を示すようになります。この6歳までの特別な期間に、その子らしい自発的な育ちを尊重された子どもは、小学校入学以降も自らの学びや人生の主人公となり、その子らしい生き方を実現していくことができるとのことでした。
教師(大人)の価値観で一方的に教え込もうとするのではなく、子どもの興味や発達段階を正しく理解し、子どもが触ってみたい、やってみたいと思う環境を適切に用意し、その環境と子どもを「提示」などによって結びつけ、子どもの自発的活動を促す方法を教室においてどのような形で行われているのかをスライドの写真とともにわかりやすく説明していただきました。
授業中盤では英語の手遊びうたも教えていただき、「2才児になったつもりで♪」という掛け声とともに学生と一緒にやってみる楽しいひとときもありました。
いつの時代に、どの場所に生まれるか。運というものがあることは、否定できません。ですが、全ての子どもの可能性は無限大であり、子どもの能力というものが生まれつきではないこと。 そして、人種は様々あるが、生命の仕組みは世界共通であるということ。教育は世界平和へつながっていく大切なもの。など、岡野先生よりたくさんのことを教えていただきました。
質疑応答では、多数の学生たちから積極的に質問が上がり、岡野先生は時間いっぱいまで丁寧に答えてくださいました。
学生の感想
「子どもの育つ過程で“敏感期”という時期があり、その時期の子どもの姿と大人の配慮について具体的に学ぶことができました。このことを理解できたことによって、今後の子どもへの接し方を工夫できると思いました。」
「これから保育士として出会う目の前の子ども達との関係を大切にすることによって、その子どもの将来や世界平和にもつながるという言葉が深く心に残りました。」
「岡野先生は様々な事に熱心に挑戦され、疑問に思ったことをそのままにせず行動し、子ども達の教育を考えていらっしゃるのだと感じました。今後、私も日々の疑問をそのままにせず、自ら様々な場所へ行き挑戦していきたいです。」
「今日の講演で一番心に残ったことは、子ども達が好きな遊びを自ら選び、好きなだけ遊ぶ。そして自分で教具を元の位置に戻すというモンテッソーリの約束に感心しました。私も子どもの主体性が育まれる保育を実践できるようにしたいです。」