学科トピックス
「令和4年度みまさか保育・教育ステップアップ研修会」を開催し、乳幼児期の脳の発達について学ぶ
2022年08月19日 幼児教育学科
8月6日(土曜)、本学100周年ホールにて本学の「みまさか幼児教育研究会」と「みまさか子育てカレッジ」の共催で「令和4年度みまさか保育・教育ステップアップ研修会」を開催し、文教大学教育学部特別支援教育専攻教授・小児科専門医の成田奈緒子氏と、成田氏が代表をされておられる「子育て科学アクシス」のスタッフで公認心理師の上岡勇二氏に講師を務めていただき、「乳幼児期の保育・教育で大切にしたい脳の育ち~心と身体を育むために~」をテーマにオンラインでご講義いただきました。
本研修会は幼稚園や保育園の先生や保護者の方等、子育てに関係する方を対象とした学びの場を提供することを目的とし、保育や教育に関わる様々なテーマで、年に一度実施しています
この度は脳科学の視点から相互理解を深めることによって、一層の乳幼児教育の充実に向けて、会場やリモートで約70名が参加し、実施されました。
成田氏は、脳と心と体は関連し合っており、脳の発達には順序が大切であると話され、脳の育ちは土台作りが欠かせないことや、生活習慣や学習によって人間らしい心が作られること、特に大事な要素として「睡眠時間」の重要性を述べられました。
また、5歳までには夜にしっかり寝られる脳を作ってあげ、昼に行動をするリズムが整うと、自己肯定感も高めることができるなど、脳の育ち方で生き方が全く違ってくることも説明されました。
また、大人に不安があると子どもも不安になるため、大人から不安を減らすことも重要で、良く寝てよく食べてよく笑うことや、ストレスに気づきリラクゼーションを取り入れることが大切と参加者に訴えかけました。
参加者は熱心にメモをとりながら受講し、貴重な時間を過ごしました。
参加者からは、「今の子どもたちは寝る時間がどんどんと遅くなってきているのも気になっていました。幼児期における睡眠の重要性や十分な睡眠を確保するための方法など、何から始めていけば良いかがよくわかり、説得力のあるお話でした。私達保育士も保護者の方と連携して改善に努めたいです」
「コロナ禍で大人も不安な毎日ですが、先生がおっしゃられていたように、大人がリラックスして楽しむことを忘れず生活していきたいと思います。そうすることで、子どもたちにも楽しさが伝わってくれると信じて、これからも楽しい保育を工夫していきたいと思います」などの、感想が寄せられました。