学科トピックス
フレイル予防に役立つ「はすふれシート・カード」を社福加藤ゼミの学生と美作市地域フレイル予防サポーターが協働で作製
2025年02月17日 社会福祉学科
2月7日(金曜)、美作市にて社会福祉学科加藤ゼミ生と美作市地域フレイル予防サポーターとが協働で作製した「はすふれシート・カード」の贈呈式を行い、作成したカード・シート160セットを美作市地域フレイル予防サポーターの方々に手渡しました。
フレイルとは、年齢を重ねることで、筋力や認知機能、社会とのつながりなど、心と身体の活動量が低下した状態の事です。多くの人が健康な状態からこのフレイルの段階を経て、要介護状態に陥ると考えられています。フレイルの兆候を早期に発見して日常生活を見直すなどの正しい対処をすれば、フレイルの進行を抑制したり、健康な状態に戻したりすることができます。
そのため、フレイルの最初の入り口と言われている社会参加に着目し、少しでもフレイル予防に取り組めるようなきっかけとなる「はすふれシート・カード」(はっするふれふれ予防シート・カード)を作製しました。
「はすふれシート・カード」は、社会福祉学科加藤ゼミ生と美作市地域フレイル予防サポーターとが協働で作製したもので、完成までに美作市に在住しているフレイル予防サポーターの方々とのワークショップを6月と8月に計2回開催し、カード・シートの具体的な内容や使い方について話し合い、実際に使用される住民の声も踏まえ作製しました。
カードは、運動、栄養・口腔、社会参加の14枚があり、1日に1回程度カードを引き、書いてある事柄を実践しシートに記録していきます。イラストを手書きにしたり、シートに個人の目標や振り返りを記入できるよう工夫を凝らしています。
カード・シートは、美作市で開催されているフレイルチェックの参加者へ、順次配布・活用していただく予定です。
- 参加した学生の感想
「シートとカードをサポーターの方々に渡しに行きました。渡した際、「思いが詰まったシートとカードをたくさん使います」とおっしゃってくださり、とても嬉しかったです。忙しい中ワークショップに参加してくださった方々や、実際に試して意見をくださった方々に感謝しています。みんなで作ったカードが活用されると嬉しいです!」
(金井梨生さん/岡山県立玉野高校出身)
「住民の皆さんに無事に届けることができて安心しました。たくさん活用してもらえたら嬉しいです。日々の暮らしの中で役立ちますよう少しでも助けになれば、いいなと思います。今回の経験を活かして就職しても頑張っていきたいです」
(田渕あかねさん/美作高校出身)
「約1年間、美作地域フレイル予防サポーターの皆さんと協力しながら取り組んできた「はっするふれふれカード・シート」が、ついに形となり、無事にお渡しすることができました。説明の際には、皆さんが積極的に耳を傾けてくださり、喜んでいる様子が伝わってきました。説明の際に少し戸惑う場面もありましたが、市の職員の方やフレイル予防サポーターの皆さんが互いに教え合っている姿が印象的でした。あとは、このカード・シートを実際に使っていただき、その効果がどのように現れるかを見守るのみです。今後、皆さんのフレイル予防に少しでも貢献できれば良いなと思います」
(牧野和奈さん/岡山県立林野高校出身)