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学科トピックス

「はるそら」と専攻科介護福祉専攻の学生が定期交流会を開催

2023年07月28日 専攻科介護福祉専攻

7/17(月曜)、専攻科介護福祉専攻の学生が若年性認知症グループ「はるそら」の方々と交流会を行いました。

 

交流会の様子

 

『はるそら』は、岡山県で認知症・若年性認知症のご本人やご家族、専門職その他さまざまな人が集い語り合い、一歩を踏み出すための作戦会議ができる気軽な居場所を作ることを目的に活動されている団体です。代表の多田美佳氏がご自身の経験から必要性を感じ、2019年4月に設立されました。

 

初めに、グループに分かれてフリートークをしました。若年性認知症について、当事者の方やご家族、専門職の方からさまざまな視点の話を聞くことができました。

 

交流会の様子  交流会の様子

 

後半は、バドミントンや将棋、オセロなど様々なレクリエーションを「はるそら」の方々と一緒に楽しみました。将棋などはルールを知らない学生も多く、「はるそら」の皆様に教わりながら初挑戦する姿も見られました。

あっという間に楽しい時間は過ぎていき、別れを惜しみつつ交流会は終了となりました。

 

交流会の様子  交流会の様子

 

交流会の様子  交流会の様子

 

 

【学生の感想】

 

  • グループが同じだったAさんとはお話や将棋、バトミントンと一番長い時間交流させて頂きました。交流のなかでAさんの話し方や物事に対する姿勢、特にバドミントンを一緒にさせていただいたときの様子を見て、とても物腰柔らかで思いやりがあり、優しい方ということが伺えました。また、バドミントンではラリー500回という凄い記録を出すことが出来た時、私はAさんの心情を感じ取ることは難しかったですが、達成感を味わえるような活動や体験をする事も認知症の方への刺激になり、重要な時間だと考えました。

 

  • 交流体験を通して、自分が想像していたよりも動けて、考えて、話せて、人と関わることが大好きなんだと感じました。今回、ご家族の方と、施設に関わる職員の方と話す機会が多く、本人ではなく周りの支えている方のお話を聴いて、想像だけで関わるのはその人に対して失礼になるのと、悲しい気持ちにさせてしまうことを学びました。これからどんな職業についても、どんな状況でも関わってみるということを大切にしていこうと思いました。

 

  • 介護実習でも、ご家族の方とのコミュニケーションをとる時間は今までにあまり無い経験だったので、とても緊張しました。若年性認知症の診断を受けた本人との生活の中で、体験したこと、驚いたことについての話を聞く事ができ、家族だからこその抱えている思いや、本人への素直な気持ちを言葉にされている姿を見て、これから介護職員となる上で、どのような支えが必要となるのかを今一度考えるきっかけとなりました。
    いつ発症するかわからない、自分の親戚若しくは自分もなり得る可能性のある若年性認知症の実際を目の当たりにして、座学で学んできたからこその「認知症の症状への不安な思い」はあったものの、「認知症が発症したら、もう何もできなくなってしまうんだ」といった、間違った印象は大きく変わりました。

 


 

若年性認知症とは、従来から言われてきた40歳から64歳に発症した初老期認知症に、18歳から39歳までに発症した若年期認知症を加えた認知症の総称です。

若年性認知症という独立した病気があるわけでなく、発症年齢で区分した概念であるため、認知症を引き起こしている原因はさまざまで病理学的にもいろいろな疾患を含んでいます。このような特性から、高齢者における認知症とは異なった独自の問題点が生じてきます。

2017年度~2019年度に実施した日本医療研究開発機構の調査では、わが国の若年性認知症有病率は18歳~64歳人口10万人当たり50.9人、若年性認知症者の総数は3.57万人と推計されました。(健康長寿ネットより)

 

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